エンゼルスのマット・ムーアの成績と選手の特徴 | のびたのセミリタイア

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エンゼルスのマット・ムーアの成績と選手の特徴

マット・ムーア スポーツ

2023年2月にエンゼルスはレンジャーズをFAとなっていたマット・ムーア(33歳)の獲得を発表しました。

1年755万ドル(10億円)での契約となります。

ムーアは先発投手としてオールスター経験もある選手で、2020年にはソフトバンクでも活躍しましたが、近年メジャーでは先発として結果が出ておらず、2022年がリリーフに専念した初めての年となりました。

その2022年に63登板で防御率1.95、奪三振率10.1と素晴らしい数字を残し、エンゼルスでもリリーフとしての活躍が期待されます。

マット・ムーア

引用元:Twitter @Angels

ムーアの経歴とメジャーでの成績

生年月日 1989/6/18
身長 190cm
体重 95kg
投手 左投左打
ドラフト 2007年
8巡目(全体245位)

メジャー成績

登板 防御率 WHIP K/9 BB/9
2011 3 9.1 1 0 2.89 1.29 14.5 2.9
2012 31 177.1 11 11 3.81 1.35 8.9 4.1
2013 27 150.1 17 4 3.29 1.30 8.6 4.6
2014 2 10 0 2 2.70 1.50 5.4 4.5
2015 12 63 3 4 5.43 1.54 6.6 3.3
2016 33 198.1 13 12 4.08 1.29 8.1 3.3
2017 32 174.1 6 15 5.52 1.53 7.6 3.5
2018 39 102 3 8 6.79 1.66 7.6 3.6
2019 2 10 0 0 0.00 0.40 8.1 0.9
2021 24 73 2 4 6.29 1.59 7.8 4.7
2022 63 74 5 2 1.95 1.18 10.1 4.6
登板 防御率 WHIP K/9 BB/9

K/9=奪三振率、BB/9=与四球率

 

ムーアは2007年にドラフト8巡目でレイズに指名され、マイナーで先発投手として順調に成長しました。

2011年に22歳でメジャーデビューし、2012年には規定投球回に到達して11勝を記録、この年のプロスペクトランキング(若手有望ランキング)では全体1位となりました。(2位がハーパー、3位がトラウト)

2013年も17勝をあげ、オールスターに初出場してサイヤング賞投票で9位に入るなど、華々しい活躍をみせていましたが、2014年のトミージョン手術から成績が大きく低迷してしまいます。

2016年にジャイアンツにトレードされてからは、2018年にレンジャーズ、2019年にタイガース、2020年にソフトバンク、2021年にフィリーズと毎年のようにチームが変わっています。

基本的に先発投手として登板していましたが、メジャーでは以前のような活躍ができず、2022年にレンジャーズとマイナー契約を結んでからはリリーフに転向しました。

レンジャーズでは最初のころは負けてる試合で出てきて複数イニングをこなすような役割でしたが、そこで結果を出し、8月ごろからは勝ち試合の8回あたりに出てくるセットアッパーに昇格しました。

最終的には63登板74イニングで防御率1.95、5勝2敗5セーブ14ホールドと、先発・リリーフの役割は違いますが、全盛期のころのような数字を残しています。

ムーアの選手としての特徴

球種

ムーア球種2022

<2022年の平均球速>

マイル キロ
ストレート 93.9 151.1
カーブ 83.6 134.5
チェンジアップ 85.0 136.8

 

ムーアはストレート、カーブ、チェンジアップの3球種を使います。

2022年に飛躍の要因となったのはストレートが向上したことだと思います。

近年のストレートの平均球速は92マイル前後(148キロ)でしたが、リリーフに転向した2022年は93.9マイル(151.1キロ)に球速がアップしました。

リリーフとしては速いストレートというわけではありませんが、回転数も2385rpmに向上しました。

これはメジャー上位16%に入るもので、ストレートでの空振り率も26.6%と高くなっています。

カーブ、チェンジアップも球速があがり、特に2022年はカーブの比率を15%から38%に増やしていますが、主に高めに投げるストレートの質が上がったことで、低めのボールゾーンに投げるカーブ、チェンジアップもいきてきたように見えます。

ボール球のスイング率を表すチェース率が大きく向上し、全体としての空振り率は31.1%でメジャー上位15%となっています。

2022年の奪三振率10.1もキャリアハイです。

 

また、ムーアはフライボールピッチャーですが、いわゆる「フライボール革命」との相性は悪かったように見え、近年は被本塁打率が1.5ぐらいはある状態でした。

2022年は被ハードヒット率が低かったことに加え、「飛ばないボール」の影響もあったのか被本塁打率は0.36(74イニングで3被本塁打)と非常に低くなり、これも好調の要因だったと思われます。

 

一方で与四球率は2022年も4.6と高いままです(メジャー下位4%)。

エンゼルスのリリーフ陣はキハダやテペラなどコントロールに苦しみがちなので、この点は不安です。

まとめ

ムーアは2022年にリリーフに転向して復活を遂げた選手です。

リリーフは先発よりもイニングが短いため、毎年の成績が安定しにくいところはありますが、ムーアの場合はストレートの数値的な質の向上やカーブの比率を増やすなど投球の変化があったことから、2022年の活躍がまぐれだったというわけではないと思います。

高い与四球率やケガがちなところなど心配な面もありますが、755万ドル(10億円)というリリーフとしては高額な年俸分の活躍をぜひ期待したいところです。

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