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エンゼルスのブレット・フィリップスの成績と選手の特徴

ブレット・フィリップス スポーツ

※追記。フィリップスは2023年5月20日にDFA(戦力外)となりました。エンゼルスの3Aに残っています。

2023年1月にエンゼルスはオリオールズをFAとなっていたブレット・フィリップス(28歳)を獲得しました。

年俸120万ドル(1.6億円)の1年契約です。

フィリップスはスピードがあり、守備が抜群に上手い選手です。

エンゼルスではトラウト、ウォード、レンフローに次ぐ第4の外野手としての活躍が期待されます。

ハッスルするタイプで明るい選手なので好感度が高いと思います。

<野手登板時にブルペンから勢いよく走ってくるフィリップス>

フィリップスの経歴とメジャー成績

生年月日 1994/5/30
身長 185cm
体重 88kg
外野手 右投左打
ドラフト 2012年
6巡目(全体189位)

フィリップスは2012年にアストロズからドラフト6巡目で指名されました。

2015年にブルワーズにトレードされた後、2017年にメジャーデビューしましたが、その後はメジャーとマイナーを行ったり来たりしながら、2018年にロイヤルズ、2020年にレイズにトレードされます。

レイズではケガもありましたが、2021年に第4の外野手としてようやくメジャーに定着することができました。

しかし、2022年は成績不振で8月にレイズを戦力外となり、トレード先のオリオールズでも戦力外となり、その後は3Aでプレーしていました。

2022年はメジャーでは打率.144と苦しみましたが、3Aでは24試合で打率.277、本塁打6本、OPS1.063と好成績を残しています。

メジャー成績

試合 打点 打率 出塁率 長打率 OPS wRC+
2017 37 4 12 .276 .351 .448 .799 105
2018 51 2 11 .187 .252 .306 .558 49
2019 30 2 6 .180 .247 .262 .509 34
2020 35 2 5 .196 .305 .392 .697 92
2021 119 13 44 .206 .300 .427 .727 103
2022 83 5 15 .144 .217 .249 .466 38
試合 打点 打率 出塁率 長打率 OPS wRC+

※wRC+は1打席あたりの得点創出力を表す指標。メジャー平均を100として、例えば120ならメジャー平均よりも20%得点創出力が高いという意味。

フィリップスの選手としての特徴

打撃

フィリップスは打撃が悪いです。

毎年打率が低く、2022年までのメジャー通算打率は.188となっています。

空振りが多く、三振率は40%前後とあまりにも高すぎる数字です。

その一方で選球眼は良く、ボール球には手を出しません。打席あたりの被投球数が多く、四球率も10%前後と高めです。

また、フィリップスは打球速度も速くなく長打が少ないですが、2021年だけは119試合の出場で13本塁打、打率.206ながら長打率.427と長打力も見せました。

 

フィリップスは低打率ながらも2020年~2021年あたりはそれなりに高い出塁率と長打率でメジャー平均ぐらいの打撃力でしたが、2022年に全てがガクッと落ちています。

2022年5月に28歳になったフィリップスですが、3Aで打率.277、長打率.631を記録しており、まだ衰えたとは言い切れないと思います。

 

<ウォードの打撃が覚醒するきっかけとなったコーチのもとで打撃フォーム改造中のフィリップス>

走塁

フィリップスは足が速いです。

2022年のスプリントスピードは28.9フィート/秒で、メジャー中582人中67位でした。

元エンゼルスのマーシュやウェイドといった俊足の選手と同じくらいの数字です。

またメジャー通算36盗塁で、盗塁成功率が88%と非常に高いです。(2021年14盗塁3盗塁死、2022年7盗塁0盗塁死)

代走も多くこなしており、足では貢献できる選手です。

 

<ランニングホームラン>

守備

フィリップスの守備は非常に上手いです。

前述のとおり足は速く、打球判断もメジャートップレベルで良いので、守備範囲が広いです。

また肩も強く、スタットキャストの肩の指標であるアームストレングスは2022年センターで3位で、送球は最速101.1マイル(163キロ)を記録しています。

 

フィリップスは守備範囲の広さをいかしてセンターでの出場が多いですが、外野はどのポジションでも守れます。

守備指標はそれぞれ乖離がありがちなものとして知られていますが、DRS、UZR、OAAの主要指標ではどれをとっても素晴らしい数字になっています。

<2022年までのメジャー通算の守備指標>

守備位置 出場イニング DRS UZR OAA
レフト 102 4 2.2 1
センター 1275 14 12.4 18
ライト 759 23 10.9 13

 

<センター>

<ライト>

 

<野手登板でファインプレー>

まとめ

フィリップスは足が速く、守備が非常に上手い選手です。

打撃は期待しないほうがいいと思いますが、エンゼルスの第4の外野手としてはピッタリだと思います。

トラウト、ウォード、レンフローは打撃が優秀ですが、全員右打ちで、センターをしっかり守れるのはトラウトだけです。

左打ちでセンターの守備も上手いフィリップスが控えていると安心感があります。

フィリップスの獲得により、同じく左打ちでセンターを守れるモニアックや、結果が出てこない若手のアデルはメジャーに残ることがかなり厳しくなったと思います。

ただし、フィリップスもさすがに2022年のような打撃成績しか残せなければ、1か月ぐらいで戦力外になる可能性があります。

いくら守備、走塁が期待できると言っても、最低限の打撃成績は残してもらいたいところです。

 

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