2022年のエンゼルスのマイナーで活躍した選手【プロスペクト】

オホッピースポーツ

2022年のマイナーリーグのレギュラーシーズンの日程が終了しました。

エンゼルスのマイナーでは2Aのトラッシュパンダズが前半戦と後半戦、1Aのシクスティシクサーズが後半戦でそれぞれ地区首位となり、プレーオフに進出しました。

本記事ではエンゼルスのプロスペクトランキング(若手有望ランキング)に入っている選手を中心に、2022年のマイナーで活躍した以下の7人を紹介します。

  • チェイス・シルセス(投手、22歳)
  • ローガン・オホッピー(捕手、22歳)
  • ザック・ネト(遊撃手、21歳)
  • ベン・ジョイス(投手、22歳)
  • エリック・トーレス(投手、22歳)
  • カイレン・パリス(遊撃手、20歳)
  • エドガー・ケロ(捕手、19歳)

※年齢、プロスペクトランキングは2022年9月19日時点、守備位置はMiLBで記載のもの。

オホッピー

プロスペクトランキング1位のオホッピー(引用元:Twitter @trashpandas

シルセス(先発、22歳、ランキング7位)

<2022・2Aでの成績>

試合防御率WHIP被打率三振率四球率本塁打率
15832.280.95.18211.932.931.19

<2022・メジャーでの成績>

試合防御率WHIP被打率三振率四球率本塁打率
728.26.591.57.2877.533.772.20

2021年ドラフト11巡目指名のチェイス・シルセスは、2Aで好投を続けて5月12日にメジャー初昇格しました。

翌13日のメジャー初登板で6回無失点、被安打1で勝利投手となり、華々しいデビューを飾りました。

しかし相手がメジャーワーストの貧打のアスレチックスだったということもあったようで、その後はメジャーのローテーションに入ったものの結果を残せず、メジャーでの登板は7月30日が最後となっています。

それでも2Aでは好投を続けており、特に9月3日の登板では7回無安打無失点で球団史上初の継投ノーヒットノーランの立役者となりました。

シルセスは最速98.6マイル(159キロ)のストレートなど良い球種を持っており、2Aでは奪三振率11.93と高いです。

エンゼルスではデトマーズもメジャー1年目は壁に当たりましたが、2年目は立派なローテーション投手に成長しました。

シルセスも2023年の先発ローテーション候補の1人と言えます。

<メジャー初登板6回無失点、被安打1>

 

<2Aで7回無失点(継投ノーヒットノーラン)>

 

>> エンゼルスのチェイス・シルセスのマイナーでの経歴と選手の特徴

オホッピー(キャッチャー、22歳、ランキング1位)

<2022・2Aでの成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率三振率四球率
104.28326787.960.416.54416.6%15.7%

ローガン・オホッピーは2022年の8月にマーシュとのトレードでフィリーズから移籍してきました。

それまでエンゼルスにはメジャー全体のプロスペクト100人に入る選手が1人もいませんでしたが、移籍してきたオホッピーが全体の67位にランクインしています。(エンゼルスでは1位)

オホッピーはもともと打撃の良い選手でしたが、特にエンゼルス2Aに移ってからは29試合で打率.306、11本塁打、長打率.673と大暴れしています。

また三振率16.6%、四球率15.7%と優秀で、スラッガーにありがちな何でも振り回すようなタイプではありません。

オホッピーはキャッチャーとしてブロッキングや送球の早さも評価されています。

エンゼルスは正捕手のスタッシーが8月以降、打率.100前後で低迷しており、オホッピーのメジャー昇格もありそうな状況でしたが、結局昇格しませんでした。

エンゼルスのマイナーでは今一番楽しみな選手であり、2023年にメジャーでプレーする姿が待ち遠しいです。

※追記。9月28日にメジャーデビューとなりました。

<130m弾>

 

<135m弾>

 

<しゃがんだまま2塁へ送球>

 

>> エンゼルスのローガン・オホッピーのマイナーでの経歴と選手の特徴

ネト(ショート、21歳、ランキング2位)

<2022・1A+での成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率三振率四球率
7.200141.755.355.40012.9%2.9%

<2022・2Aでの成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率三振率四球率
30.3204234.874.382.49221.3%5.9%

ザック・ネトは2022年のドラフト1巡目指名の選手で、エンゼルスのプロスペクトランキングで2位に入っています。

ネトは1A+からキャリアをスタートさせ、2試合目でホームランを打つなど上々のスタートを切りました。

すぐに2Aに昇格すると主に3番バッターとして出場し、30試合で打率.320、長打率.492を記録しました。

足を高く上げる独特の打撃フォームで強い打球を放ちますが、2ストライクになると足をあげないフォームに変えることで三振を防ぎます。

成績的には中距離ヒッターという感じで、もう少し四球が選べるとさらに良いと思います。

ネトはプロではショートを守っていますが、フットワークの良さや送球の早さ、肩の強さなど穴がありません。

大学ではファースト、セカンド、サード、ショートと内野の全ポジションこなしており、走攻守のそろったオールラウンダーとして来年再来年あたりにメジャーにいてもおかしくありません。

<足上げ>

 

<2ストライクで足あげない>

 

<ショート・ネト(セカンドはパリス)>

ジョイス(リリーフ、22歳、ランキング12位)

<2022・2Aでの成績>

試合防御率WHIP被打率三振率四球率本塁打率
13132.081.15.22013.852.770.00

ベン・ジョイスは2022年ドラフト3巡目の選手で、エンゼルスのプロスペクトランキングでは12位に入っています。

ジョイスは大学最速記録となる105.5マイル(169.8キロ)を記録したことで注目を集めた選手ですが、実績がなくプロで活躍できるかは未知数でした。

プロキャリアは2Aからのスタートとなりましたが、リリーフで登板した13試合で失点したのは3試合のみで防御率2.08、被本塁打0と好投しました。

自慢の速球は2Aでも103マイル(165.8キロ)を計測し、奪三振率は13.85と高いです。

一方で与四球率は2.77と落ち着いていますが、13イニングで3死球を与えるなどコントロールが乱れることがあり、ストライク率も62%とあまり高くありません。

それでも大学で実績がなかったジョイスが2Aでセットアッパーを担うようになり、ランナーを出してもしっかりと三振で切り抜けるなど、結果を残しています。

メジャー昇格も近いように思いますが、大学時代は故障の連続だっただけにケガには気をつけたいところです。

<103マイル(165.8キロ)>

 

<3者連続三振>

トーレス(リリーフ、22歳、ランキング28位)

<2022・2Aでの成績>

試合防御率WHIP被打率三振率四球率本塁打率
42511.590.94.14314.294.060.53

エリック・トーレスは2021年ドラフト14巡目の選手で、エンゼルスのプロスペクトランキングでは28位に入っています。

2Aではストッパーを任されており、リーグ1位となる22セーブをあげています(セーブ失敗はわずか1試合のみ)。

前述した継投ノーヒットノーランのときも最後はトーレスが締めました。

サウスポーのトーレスは、サイドスローに近いフォームから150キロ前後の速球を投げて多くの空振りを奪うことができ、奪三振率は14.29と高いです。

被打率、被本塁打率も低く、これぞストッパーという感じの成績です。

一方でストライク率は64%とゾーンに投げることはできるものの、コマンド(狙ったところに投げる能力)は微妙とされ、与四球率も4.06と高いです。

トーレスはあまり伸びしろがないと見られていますが、ストッパーとして既にこれだけの成績を収めているので、メジャーのブルペンに貢献する日も近いと考えられます。

<継投ノーヒットノーラン>

パリス(ショート、20歳、ランキング20位)

<2022・1A+での成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率三振率四球率
89.22983228.732.345.38729.8%12.5%

<2022・2Aでの成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率三振率四球率
14.3593851.151.510.64127.5%19.6%

カイレン・パリスは2019年ドラフト2巡目の選手で、エンゼルスのプロスペクトランキングでは20位に入っています。

エンゼルスでは2020年まで身体能力の高い高卒野手をドラフト上位指名する戦略をとっていました。

マーシュ(2016年2巡目)、アデル(2017年1巡目)に続く存在として、ここ数年はアダムス(2018年1巡目)、ジャクソン(2018年2巡目)、そしてパリスといった高卒野手がプロスペクトランキング上位に来ていました。

ただ思ったよりも時間がかかっており、2022年のプロスペクトランキングでは皆そろって10位圏外となりました。

2022年にパリスは1A+で6月まで打率1割台と苦戦しましたが、8月に打率.345、OPS1.144とようやく適応し、8月末に2Aに昇格しました。

2Aでは14試合だけの出場ですが、打率.359、OPS1.151と好調をキープしています。

パリスは身体能力だけで振っているようなスイングながらスイングスピードが速く、長打が期待できますが、プロ入り後からずっと三振率が高いままです。

四球率も高いとは言え、このままでメジャーに上がるのは厳しいと思います。

一方で走塁、守備の評価は高く、2022年はマイナー通算で33盗塁(盗塁死4)を記録しています。

 

パリスはケガが多い選手ですが、今年は大きな離脱もなくシーズンを終えることができました。

メジャーで見れるようになるにはまだ時間がかかりそうですが、見守っていきたいです。

<スイング>

 

<ホームラン>

 

<セカンド>

ケロ(キャッチャー、19歳、ランキング3位)

<2022・1A>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率三振率四球率
111.312177512.965.435.53017.7%14.2%

キューバ出身のエドガー・ケロはU-15W杯で活躍して注目を集め、2021年にエンゼルスと契約しました。

エンゼルスのプロスペクトランキングでは3位に入っています。

プロ2年目の今シーズンは1Aで打率.312(リーグ3位)、長打率.530(リーグ1位)と活躍し、シクスティシクサーズのプレーオフ進出に大きく貢献しました。

ケロは打球速度が速く長打力を持っていますが、同時にコンタクト力も兼ね備えており、三振率は17.7%と低いです。

またボール球の見極めが良く、四球率は14.2%と高いです。

年齢のわりに打席でのアプローチが成熟しているという評価を得ています。

 

守備面でも10代のキャッチャーとしては良い評価となっています。

キャッチングやリードの面でまだ努力が必要ですが、2塁への送球は早いとされています。

プロ入り当初からケロはメジャーリーガーになれるポテンシャルはあるとされていましたが、上がってくるまで5年以上かかるという見方がありました。

しかしエンゼルスのマイナーではキャッチャーが不足しており、既にケロはオホッピーに続く有望なキャッチャーとして評価されています。

<右打席でホームラン>

 

<左打席で二塁打、本塁打、単打>

 

2022年はこの他にもマイナーのオールスターに出場したカイ・ブッシュやメジャーに昇格したリヴァン・ソトアーロン・ホワイトフィールド、ライアン・アギラールなど2A所属の選手の活躍が目立ちました。

シルセスもそうですが3Aを経ずにメジャー昇格するケースも増えており、今回紹介した2A以下の選手たちが2023年にメジャーで活躍することを期待したいです。

>> 2022年のエンゼルスのドラフト選手一覧と注目選手紹介

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