2022年5月8日にエンゼルスの外野手アーロン・ホワイトフィールド(25歳)がメジャー昇格しました。
エンゼルスはアプトンの放出とアデルの成績不振により、第4の外野手の確保が急務でした。
そうした状況で、マイナーで打撃が好調だったホワイトフィールドは、2Aから一気のメジャー昇格となりました。
※追記。5月14日にホワイトフィールドはDFA(戦力外)となりました。メジャーでは好守もありましたが、11打数0安打5三振0四球と打撃に苦しみました。5月18日にエンゼルス傘下2Aに戻っています。
ホワイトフィールドの経歴。マイナーでの成績
生年月日 | 1996/9/2 |
身長 | 193cm |
体重 | 95kg |
外野手 | 右投右打 |
ドラフト | 国際FA |
ホワイトフィールドはオーストラリア出身です。
17歳まではソフトボールをやっており、ソフトボールの国内大会でレッズのスカウトに声をかけられたのがきっかけで野球を始めました。
そして2015年5月、18歳のときに国際FAでツインズとマイナー契約しました。
マイナーでの成績
2015年
<ルーキーリーグでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
7 | .167 | 0 | 1 | 1 | .250 | .167 | .417 |
2016年
<ルーキーリーグでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
51 | .298 | 2 | 17 | 31 | .370 | .366 | .736 |
2017年
<1Aでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
117 | .262 | 11 | 57 | 33 | .318 | .414 | .732 |
WBCオーストラリア代表に選出。
2018年
<ルーキーリーグと1A+での成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
70 | .214 | 2 | 12 | 20 | .282 | .275 | .557 |
2019年
<1A+と2Aでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
112 | .197 | 4 | 30 | 30 | .251 | .286 | .537 |
WBSCプレミア12オーストラリア代表に選出。
2020年
<メジャーでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
3 | .000 | 0 | 0 | 0 | .000 | .000 | .000 |
2020年はマイナーリーグが全試合中止となりましたが、ツインズでメジャーデビューしました。3試合で1打席のみです。
2021年
<2Aでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
111 | .257 | 6 | 58 | 36 | .327 | .353 | .680 |
2021年シーズン終了後にマイナーFAとなり、エンゼルスとマイナー契約を結びました。
2022年
<2Aでの成績(7月21日時点)>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
54 | .263 | 8 | 28 | 23 | .351 | .480 | .831 |
マイナー通算(2022年7月21日時点)
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
522 | .244 | 33 | 203 | 174 | .311 | .357 | .668 |
ホワイトフィールドの選手としての特徴。足が速い
打撃
2021年まではごく普通の打撃成績でしたが、2022年にエンゼルス2Aに移ってからは絶好調です。
開幕から24試合中23試合でヒットを打ち、メジャー昇格した日までに16試合連続安打を継続していました。
また、それほど長打を打つタイプではありませんでしたが、2022年はメジャー昇格までの24試合で5本塁打を記録しており、長打力も大きく向上しました。
2022年は四球率も11.6%と良い数字である一方、三振率26.7%は2Aということを考慮すれば不安です。
2022年は優れた打撃成績ですが他の年は目立った成績がなく、成長した結果なのか、たまたま当たっているだけなのか微妙なところです。
Hang 'Em. Bang 'Em.
Aaron Whitefield wallops one! pic.twitter.com/RrLbOY0oPt
— Rocket City Trash Pandas (@trashpandas) April 10, 2022
A WALLOP BY WHITEFIELD AND WE ARE TIED AGAIN! pic.twitter.com/XVA1MFEgwy
— Rocket City Trash Pandas (@trashpandas) April 14, 2022
走塁
ホワイトフィールドは俊足です。
マイナー522試合で174盗塁、2022年も54試合で23個の盗塁を記録しています(盗塁死6)。
三塁打も多く、俊足をいかした走塁がホワイトフィールドの最大の武器です。
<3塁へ盗塁>
DID YOU KNOW? Aaron Whitefield is tied for the @MiLB lead with 8 steals through 6 games! pic.twitter.com/RMps77Ir67
— Rocket City Trash Pandas (@trashpandas) April 15, 2022
<バントヒット>
Aaron Whitefield and Austin Martin wreaking absolute havoc on the bases for Wichita.
Two runs score on a bunt and a pair of groundballs that don't leave the infield. pic.twitter.com/9iGO4m9uDf— Tom Froemming (@TFTwins) August 8, 2021
守備
ホワイトフィールドはレフト、センター、ライトのいずれでもプレーできますが、マイナーではセンターを守る機会が多くありました。
ホワイトフィールドのスピードは守備にもいかされ、優れた守備として評価が高いです。
<センター・ホワイトフィールド>
Hear that former #MNTwins OF Aaron Whitefield has agreed to a MiLB deal with the Angels. He made it up with the Twins in 2020. pic.twitter.com/PByMAwwO9B
— Darren Wolfson (@DWolfsonKSTP) November 10, 2021
<センター・ホワイトフィールド>
Aaron Whitefield what a catch!!!! 😳😳😳#Premier12 #ForGlory #AUSp12 pic.twitter.com/17m1cwxb2R
— WBSC ⚾ #Premier12 (@Premier12) November 13, 2019
まとめ
2022年だけの成績を見るとホワイトフィールドは打撃が武器の選手のように見えますが、もともとは足の速さが最大の特徴の選手でした。
第4の外野手として守備固めや代走、レギュラー外野手の休養日にスタメン出場が予想されます。
ただし打撃が本物だった場合は、左投手が苦手のマーシュに代わって右打ちのホワイトフィールドがスタメン出場する機会も出てきそうで、メジャーでどのようなプレーをするか注目です。
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