エンゼルスの中継ぎ左腕ホゼ・キハダ(26歳)はベネズエラ出身で、2013年に国際FAでマーリンズと契約しました。
2019年に23歳でマーリンズでメジャーデビューしましたが、2020年開幕前に戦力外となり、2020年からエンゼルスでプレーしています。
ストレートで空振りを多く奪う、投げっぷりの良さが魅力の選手です。
※2023年5月にトミージョン手術を行うため、復帰は早くても2024年となりました。
>>【IL】エンゼルスの故障者リスト一覧。怪我人の状態やいつ復帰予定かについて
生年月日 | 1995/11/9 |
身長 | 180cm |
体重 | 97kg |
投手 | 左投左打 |
ドラフト | 2013年 国際FA |
キハダのメジャーでの成績。奪三振率も高いが与四球率も高い
年 | 登板 | 回 | HLD | SV | 防御率 | WHIP | K9 | BB9 |
2019 | 34 | 29.2 | 4 | 1 | 5.76 | 1.79 | 13.4 | 7.9 |
2020 | 6 | 3.2 | 1 | 0 | 7.36 | 2.18 | 14.7 | 4.9 |
2021 | 26 | 25.2 | 5 | 0 | 4.56 | 1.36 | 13.2 | 5.3 |
2022 | 42 | 40.2 | 12 | 3 | 3.98 | 1.13 | 11.5 | 4.7 |
2023 | 10 | 9 | 5 | 4 | 6.00 | 1.22 | 8.0 | 3.0 |
HLD=ホールド、SV=セーブ、K9=奪三振率、BB9=与四球率
キハダは2021年まではメジャーであまり活躍できていません。
与四球率が高く、ランナーを背負っての登板が多くなっていました。
その一方、非常に高い奪三振率を記録しており、躍動感のある投球フォームもあって、良い時のキハダは本当に素晴らしいピッチャーに見えます。
2022年も与四球率4.7、奪三振率11.5とどちらも高いままですが、被打率が.172と低く好投しました。
セットアッパーやクローザーの役割を担うようになり、飛躍の年だったと思います。
ただ、四球を出してピンチを作り、後続の打者を連続三振に打ち取る、という劇場型なところがあります。
また、右打者には長打を許すことが多く、与四球率も高くなるなど苦戦していました。
<2022年の成績>
- 左打者 被打率.115、被長打率.250、与四球率2.9
- 右打者 被打率.204、被長打率.409、与四球率5.7
<ノーアウト1、3塁で登板し3者連続三振>
José Quijada comes in with runners on first and third and nobody out and strikes out all three batters he faces! pic.twitter.com/rDxRgeEyo6
— Talkin’ Baseball (@TalkinBaseball_) October 2, 2021
2023年はクローザーやセットアッパーとして開幕から8試合連続無失点を記録しました。
奪三振率も与四球率も下がりましたが、躍動感のあるフォームでストレートで押すスタイルは変わっていませんでした。
しかし9試合目の4月22日の試合で炎上すると、その次の4月27日の試合ではストレートの球速が92、3マイル(約149キロ)に下がり、肘の靭帯損傷が判明し、トミージョン手術を受けることになりました。
キハダの球種・球速。空振りのとれるストレートが良い
<2022年の平均球速>
マイル | キロ | |
ストレート | 94.5 | 152.1 |
チェンジアップ | 86.9 | 139.9 |
スライダー | 81.3 | 130.8 |
キハダの球種は80%以上がストレートです。
キハダのベストボールもそのストレートです。
平均球速94.5マイル(152.1キロ)とメジャーではそこまで速くなく、回転数も約2200rpmで高くないですが、2022年のストレートの空振り率は32.9%というメジャートップレベルの非常に高い数字となっています。
ほとんどストレートしか投げないのにこれだけ高い空振り率は、はっきり言って異常です。
特に高めのストレートに力があり、やや荒れ気味ですがストレートの配球は高め中心となっています。
<2022年のストレートのコース>
これで変化球をしっかり低めにコントロールできれば非常に良いピッチャーになれると思いますが、外に大きく外れてしまいがちです。
キハダは変化球は基本的に右バッターにはチェンジアップ、左バッターにはスライダーを投げます。
<2022年のスライダーのコース>
<2022年のチェンジアップのコース>
まとめ
キハダは空振りを取れる素晴らしいストレートを持っており、コントロールが改善されれば大化けする可能性があります。
2022年が飛躍の年だったキハダは、2023年も開幕から重要な場面で投げて好投していました。
残念ながらトミージョン手術となり、復帰は早くても2024年になります。
感情をむき出しにした闘志あふれるキハダの奪三振ショーがまた見られるようになってほしいです。
<ピンチを三振で切り抜けド派手なガッツポーズ>
Spicy🔥@Angels | #GoHalos pic.twitter.com/ANtlqoCmqx
— Bally Sports West (@BallySportWest) August 14, 2022
コメント