エンゼルスのウェイドは俊足のユーティリティプレーヤー

タイラー・ウェイドスポーツ

エンゼルスはヤンキースを戦力外(DFA)となっていたタイラー・ウェイドの獲得を発表しました。

タイラー・ウェイド

ウェイドは2017年のメジャーデビュー以来、5年間ヤンキースでプレーしてきた27歳です。(2021年11月23日時点)

ウェイドは足が速く、内外野どこでも守れるユーティリティプレーヤーで、先日同じくヤンキースから獲得したベラスケスのようなタイプです。

打撃はベラスケスよりもやや上で、メジャーでの出場試合数も多いことからレギュラー候補として獲得したと思われます。

打撃。長打力は低いが四球を選べる

<2021メジャー成績>

試合打席本塁打打点打率出塁率長打率OPSwRC+
10314505.268.354.323.67792

<2017~2021メジャー通算>

試合打席本塁打打点打率出塁率長打率OPSwRC+
264491633.212.298.307.60568

 

ウェイドはメジャー通算だと打撃成績がかなり悪いです。

しかし、出場試合数が自身最多となった2021年はメジャー平均かやや下回る程度の成績まで改善されてきました。

ウェイドは長打が少なく、2021年は34本のヒットのうち28本がシングルヒットでした。

一方で四球率は高いです。

特にここ3年間は10.2%→11.4%→11.0%と安定して10%以上の四球率を残してきました。

2021年のエンゼルスは四球を選べない打線だったので、ウェイドのような選手がいたほうがいいと思います。(>> エンゼルスは早打ちで四球が選べない打線)

 

走力。足が速く盗塁もできる

ウェイドは俊足です。

2021年のスプリントスピードは29.1フィート/秒で、メジャー557人の中で37番目です。

足の速い選手が多いエンゼルスでも上位で、マーシュ並みの速さです。

<エンゼルスのスプリントスピード上位選手>

  • アデル 29.9
  • トラウト 29.3
  • ベラスケス 29.3
  • ゴセリン 29.2
  • ウェイド 29.1
  • マーシュ 29.1
  • 大谷 28.8

また、ウェイドは盗塁もできます。

2021年は17盗塁を記録しています。

2021年の盗塁成功率は74%とメジャー平均ぐらいの水準ですが、メジャー通算では79%と高めです。(通算盗塁数30、盗塁死8)

前述したように長打は期待できませんが、四球→盗塁という感じで地味ながらも攻撃面でも貢献できそうです。

守備。セカンド、ショートを中心に内外野を守れる

ウェイドはセカンド、ショートを中心に、サード、レフト、センター、ライトでの出場経験があります。

出場イニングが少ないので、守備指標を用いての評価はすべきではないのですが、参考までにメジャー通算のDRSとUZRを記載します。(Wikipedia:DRSUZR

イニングDRSUZR
セカンド546-10.0
サード140.100.3
ショート331.1-40.4
レフト147-30.2
センター28.20-1.0
ライト62.22-1.0

DRSとUZRは0を平均として、同じポジションの中でプラスならば上手い、マイナスならば下手という評価になります。

1つの打球ごとに加点(または減点)されるので、各ポジションでの出場イニングが少ないウェイドのスコアは0付近となってしまいます。

ウェイドは守備が非常に上手いという評判がありますが、それなりに出場機会のあるセカンド、ショートでもDRSはマイナスを記録していることから、名手というほど上手いわけではないかもしれません。

<セカンド>

<ショート>

<サード>

総合評価。レギュラー候補

走攻守を含めた選手の総合評価としてWARという指標があります。(Wikipedia

ウェイドはここ3年間は安定してWARがプラスです。

試合数WAR
2019430.2
2020520.7
20211030.3

 

2021年のエンゼルスは、控え中心のユーティリティプレーヤーとして出場した選手のWARが軒並みマイナスでした。

<エンゼルスのユーティリティプレーヤーのWAR>

  • ゴセリン-0.3 (104試合)
  • ロハス-0.5 (61試合)
  • レンヒーフォ-0.5 (54試合)
  • ウォン-0.5 (32試合)

>> 2021年エンゼルスのポジション別WAR。補強ポイントはどこ?

※ウォンはウェイドの加入により40人枠から外れました

 

ウェイドは上記エンゼルスのユーティリティプレーヤーよりは実力が上の選手です。

守備固めや代走での出場が多いので、出場試合数のわりにはプレー機会は少なめですが、同じく加入してきたベラスケスよりは経験豊富であり、ウェイドはショートのレギュラー候補として獲得されたと思います。

レギュラーとしては少し物足りなさはありますが、課題の打撃にも改善傾向が見られる中での戦力外であったことから、エンゼルスとしては上手く拾ってこれたと思います。

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