※モニアックのケガの状況は下記記事で更新します。
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エンゼルスのミッキー・モニアックは、2022年に8月2日にシンダーガードとのトレードでフィリーズから移籍してきた24歳の選手です。
2016年のドラフト全体1位のモニアックはプロスペクトとして期待され、2020年にメジャーデビューしましたが、メジャーには定着できていません。
モニアックの経歴と選手の特徴を紹介します。
モニアックの経歴。マイナー、メジャーでの成績
生年月日 | 1998/5/13 |
身長 | 188cm |
体重 | 88kg |
捕手 | 右投左打 |
ドラフト | 2016年 1巡目(全体1位) |
モニアックは高校卒業後、2016年のドラフト1巡目(全体1位)でフィリーズから指名され、610万ドル(7.9億円)で契約しました。
野球センスの良さを評価されていたようです。
マイナーでの成績
2016
<ルーキーリーグでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | OPS | 出塁率 | 長打率 |
46 | .284 | 1 | 28 | 10 | .749 | .340 | .409 |
2017
<1Aでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | OPS | 出塁率 | 長打率 |
123 | .236 | 5 | 44 | 11 | .625 | .284 | .341 |
2018
<1A+での成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | OPS | 出塁率 | 長打率 |
114 | .270 | 5 | 55 | 6 | .687 | .304 | .383 |
2019
<2Aでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | OPS | 出塁率 | 長打率 |
119 | .252 | 11 | 67 | 15 | .742 | .303 | .439 |
2020
<メジャーでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | OPS | 出塁率 | 長打率 |
8 | .214 | 0 | 0 | 0 | .603 | .389 | .214 |
2020年はマイナーリーグが全試合中止となりましたが、9月16日にメジャーデビューしました。
2021
<3Aでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | OPS | 出塁率 | 長打率 |
99 | .238 | 15 | 65 | 5 | .746 | .299 | .447 |
<メジャーでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | OPS | 出塁率 | 長打率 |
21 | .091 | 1 | 3 | 0 | .349 | .167 | .182 |
2022
<3Aでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | OPS | 出塁率 | 長打率 |
22 | .283 | 7 | 12 | 5 | .916 | .340 | .576 |
<メジャーでの成績>
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | OPS | 出塁率 | 長打率 |
37 | .170 | 3 | 8 | 1 | .509 | .207 | .302 |
ドラフト全体1位だったモニアックは、2021年までメジャーでもマイナーであまりパッとした成績を残していませんでした。
フィリーズのプロスペクトランキングでも2017年2位、2018年5位、2019年9位、2020年12位、2021年16位とだんだん期待度が下がっていました。
期待が高かっただけに厳しい報道もあったようですが、2022年時点で24歳とまだ若く、全体1位だったことに目をつむれば順調にステップアップしているとも言えます。
モニアックの選手としての特徴
打撃
モニアックの打撃力はマイナーでは平均的なものでした。
ただ、2021年以降はマイナーでこれまでよりも長打力を発揮していて、打席はまだ少ないですがエンゼルス移籍後はメジャーでも60打数でホームラン3本、長打6本とそこそこ長打が出ています。
一方で空振りが多く、メジャー通算の三振率が39.5%と非常に高いです。
2022年は初球から積極的にスイングすることが多いですが、ボール球に手を出すことが多いです。
ボール球のスイング率を表すチェイス率は45.5%と極めて高く、これも三振率の高さの要因になっています。
四球率は3Aで8%、メジャー通算で6.6%と平均的かやや低いぐらいですが、積極的なスイングもあって2022年の四球率は3.6%と低いです。
プロ入り直後は年齢のわりに成熟したアプローチができ、野球IQの高さがうかがえるとの評価でしたが、成績を見た限りではメジャーでの三振が多いこと以外にあまり特徴がないです。
People visit Florida to see Mickey. #RingTheBell pic.twitter.com/EMeagTaDEp
— Philadelphia Phillies (@Phillies) March 5, 2021
MICKEY MONIAK FIRST CAREER HR
Did the Phils find their CF?pic.twitter.com/feYZLrwynV
— Barstool Philly (@BarstoolPhilly) April 21, 2021
Mickey Moniak goes deep in his 1st game back in Triple A! pic.twitter.com/zlSHsfaBzE
— Brodes Media (@BrodesMedia) June 15, 2022
<エンゼルスでの初ホームラン>
Moniak first hit with the Halos a HR!! 7th Solo of the game 😲@Angels | #GoHalos pic.twitter.com/C5RWCnKD3X
— Bally Sports West (@BallySportWest) August 4, 2022
走塁
モニアックの走力はそこそこ速いです。
ずっと俊足と評価されてきましたが、9月26日時点のスプリント・スピードは28.2フィート/秒でメジャー574人中166位と、やや速いぐらいかもしれません。
マイナー6年通算で52盗塁と盗塁もそこそこしますが、盗塁成功率は68%とそれほど高くありません。
ただ、2019年に2Aで13本、2021年に3Aで8本と三塁打を多く記録しています。
<三塁打>
Hey, @Phillies, Mickey Moniak looks pretty good to us.
The outfielder races to an RBI triple in a rehab game with the @ReadingFightins. pic.twitter.com/GO8jeb7HTm
— Minor League Baseball (@MiLB) May 29, 2022
守備
モニアックの守備はそれなりに高い評価を得ています。
フィリーズではセンターを守ることが多いですが、レフトやライトもこなすことができます。
足はそこそこですが守備範囲は広めで、肩も強いわけではありませんが正確な送球力を持っています。
メジャーでは外野手として362イニングの出場しかないので指標を用いて評価すべきではありませんが、DRS-4、UZR-1.0、OAA0と平均よりやや低いです。
おそらくセンターなら平均よりやや下、レフト・ライトなら平均よりやや上ぐらいの選手だと思います。
>> 2022年エンゼルスの守備は下手?守備指標UZR、DRS、OAAで確認
<センター>
Mickey Moniak makes a huge diving catch! pic.twitter.com/TpAwJnsGKF
— Brodes Media (@BrodesMedia) July 5, 2022
What a catch, Mickey! 👏 pic.twitter.com/gtyIkPbKdK
— Philadelphia Phillies (@Phillies) May 30, 2022
Mickey Moniak lost sight of this flyball before coming in to make a crazy diving catch! pic.twitter.com/hVlWCxHWRw
— Talkin’ Baseball (@TalkinBaseball_) April 19, 2021
<ライト>
Mickey Moniak making sliding catches look easy pic.twitter.com/6s14CZdW9C
— Baseball Bros (@BaseballBros) October 16, 2019
総合評価(スカウティング・グレード)
2021年のMLBのスカウティング・グレードによる5ツール評価。
ミート | パワー | 走力 | 送球 | 守備 | 総合 |
50 | 40 | 55 | 50 | 55 | 45 |
スコアは20~80。50が平均で、60が平均以上。
総合が65以上だと、将来的にオールスター級の傑出した選手になりうるとされている。
モニアックは打撃、走塁、守備ともそこそこの選手です。
「高卒でドラフト全体1位」という目で見なければ、まだ若く、成長する可能性はあると思います。
エンゼルスに合流した8月3日には早速7番センターでスタメン出場し、最初の5試合で2本塁打の活躍を見せ、新天地で飛躍が期待されました。
その後はケガもあり、特に打撃面で内容が悪く、レギュラーとして使うには少し厳しい成績になっています。
フィリーズでは第4の外野手としての成長を期待されていましたが、エンゼルスでも同様と考えられます。
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