シンダーガードはエンゼルスにとって高い買い物か

シンダーガードスポーツ

エンゼルスはメッツからFAとなっていたノア・シンダーガード(2021年時点で29歳)の獲得を発表しました。

シンダーガード

シンダーガードの年俸2100万ドル(24億円)はエンゼルスの歴代投手の中で最高額です。
(過去最高は2012年から5年契約を結んだCJウィルソンの5年7750万ドル=年俸17億円)

シンダーガードはメジャーを代表する投手であり、エンゼルスにとって待望のエース投手となりそうです。

それでもシンダーガードの年俸24億円は高い買い物だった可能性があります。

それは、以下の2つの理由からです。

  • 2020年のトミージョン手術後、2年間で2イニングしか登板していないこと
  • 1年契約であること

シンダーガードの成績。ケガ前とケガ後

投手成績サマリー

登板防御率WHIPK%BB%
201524150973.241.0510.01.9
2016311831492.601.1510.72.1
2017730122.971.0610.10.9
2018251541343.031.219.02.3
2019321971084.281.239.22.3
202122019.001.509.00.0
登板防御率WHIPK%BB%
通算12171847313.321.169.72.1

K%=奪三振率、BB%=与四球率

キャリアハイとなった2016年はオールスターに初出場し、守備から独立した防御率を表すFIPが2.29、9イニングあたりの被本塁打が0.5でともにメジャートップの数字で、サイヤング賞投票8位、MVP投票19位となりました。

 

シンダーガードの通算防御率は3.32と優秀です。

トミージョン手術前の5年間で、既定投球回に到達したのは2回だけですが、150イニング以上投げたのは4回あり、ローテーション投手として十分な実績があります。

通算の奪三振率は9.7と高く、与四球率も2.1なのでコントロールもいいです。

メジャーでは珍しい完投も3回あり(完封2回)、長いイニングを任せることができます。

トミージョン手術後の2021年は成績が悪いですが、2イニングしか投げていないため、投手成績としては参考になりません。

球種、球速

2019年シンダーガードの球種

手術前の2019年のシンダーガードは速球系の球種(ストレート、シンカー)が6割を占めていました。

ストレートの平均球速は97.8マイル(157.4キロ)で、先発投手としてはメジャー屈指の速球派でした。

しかし、トミージョン手術後の2021年のストレートの平均球速は94.2マイル(151.6キロ)に落ちました。

2021年は全球種で合わせて26球しか投げていませんが、どの球種も3マイル前後(3~6キロ)は球速が落ちています。

球種20192021
ストレート97.8マイル
157.4キロ
94.2マイル
151.6キロ
シンカー97.5マイル
156.9キロ
95.2マイル
153.2キロ
チェンジアップ91.1マイル
146.6キロ
88.4マイル
142.3キロ
スライダー89.1マイル
143.4キロ
投球なし
カーブ80.4マイル
129.4キロ
投球なし

 

大谷もトミージョン手術翌年はストレートの球速が落ちていましたが、手術2年後の2021年は球速が戻ってきました。

<大谷の平均球速>

球種201820202021
ストレート96.7マイル
155.6キロ
93.8マイル
151.0キロ
95.6マイル
153.9キロ

 

したがって、シンダーガードの球速も手術2年後となる2022年に戻ってくる可能性はありますが、現時点ではまだケガ前の状態に戻っていないというのが事実です。

単年契約なのでシンダーガードが復活しても翌年に逃げられる

シンダーガードはこれまで複数年にわたって輝かしい実績を残してきたものの、今後も手術前のような活躍ができるかどうかはわかりません。

わからないので複数年契約ではなく、1年契約にすることでエンゼルスはリスクを抑えたという考え方もあります。

しかし、復活するかどうかわからない選手に年俸2100万ドル(24億円)は高すぎるのではないでしょうか?

オプションつきの複数年契約にすべきだった

仮に復活してケガ前のような成績を残せた場合、シンダーガードは2023年には他の球団と契約を結ぶと思います。

大谷がエンゼルスに残るという前提ですが、復活したシンダーガードは6人のローテーションで回すエンゼルスには残りたくないはずです。

5人のローテーションで回すチームと比較してエンゼルスでは登板の機会が抑えられるので、年俸面でも個人成績の面でもデメリットになるからです。

ちなみに、こういう事情もあってエンゼルスには超一流の投手は来ず、実績があっても高齢だったりケガもちだったりと、何かしら問題がある投手でないと来れないと言われています。

 

シンダーガードがケガ前のような活躍をしてくれるなら年俸2100万ドル(24億円)なら安いかもしれません。

しかし、復活するかどうかわからず、たとえ復活しても翌年には逃げられてしまう投手に年俸2100万ドル(24億円)というのは良い賭けではないはずです。

復活できなかった場合は球団側が破棄できるようなオプションを含めた複数年契約にすべきだったと思います。

これではエンゼルスは来オフもエース候補を探さなくてならない気がします。

 

と、ここまで批判的な内容を書いてきましたが、いちエンゼルスファンとしてはシンダーガードがエンゼルスで投げる姿を見るのが楽しみです。

長身の速球派は見ていてワクワクします。

シンダーガードはキャリア通算6本塁打でバッティングも魅力です。

エンゼルスではほとんど打席に立つことはありませんが、インターリーグなどでホームランが見れたら嬉しいですね。

<完封+自身のホームランで1-0で勝利>

 

<前田健太から2本のホームラン>

コメント

タイトルとURLをコピーしました