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エンゼルスのザック・ネトの経歴と選手の特徴

ザック・ネト スポーツ

2023年4月15日、エンゼルスのザック・ネト(22歳)がメジャーに初昇格しました。

ネトは2022年のドラフト1巡目(全体13位)の選手で、2023年の開幕時点で、エンゼルスのプロスペクトランキング(若手有望ランキング)では2位、メジャー全体で82位にランクされている期待の選手です。

2022年のドラフト指名選手としては最速でのメジャー昇格となりました。

2Aからサプライズでの昇格でしたが、誰かのケガによるものではなく、フレッチャーをマイナーに落としてまで昇格させたということでさらなるサプライズでした。

ネトの経歴と選手の特徴を紹介します。

ザック・ネト

引用元:Twitter @Angels

ネトの経歴。マイナーでの成績

生年月日 2001/1/31
身長 183cm
体重 83kg
ショート 右投右打
ドラフト 2022年
1巡目(全体13位)

 

ネトは2021年のキャンベル大学の2年生のときに打率.405、OPS1.234を記録し、ビッグサウス・カンファレンスリーグの最優秀選手に選ばれたことで注目を浴びました。

2022年も打率.407、OPS1.283の活躍で2年連続でリーグの最優秀選手に選ばれ、2022年のドラフト1巡目(全体13位)でエンゼルスから指名されました。

契約金は350万ドル(約4.6億円)でした。

マイナーでの成績

2022

<1A+での成績>

試合 打率 本塁打 打点 盗塁 OPS 出塁率 長打率
7 .200 1 4 1 .755 .355 .400

<2Aでの成績>

試合 打率 本塁打 打点 盗塁 OPS 出塁率 長打率
30 .320 4 23 4 .874 .382 .492

2023

<2Aでの成績>

試合 打率 本塁打 打点 盗塁 OPS 出塁率 長打率
7 .444 3 10 3 1.374 .559 .815

メジャーでの成績はこちら

>>【メジャー】2023年エンゼルスの選手の個人成績(野手、投手)

 

ネトは2022年7月にプロとしてのキャリアを1A+からスタートさせ、出場2試合目でホームランを打ち、すぐに2Aに昇格しました。

2Aでは上位打線に入り、30試合で打率.320、OPS.874としっかりした成績を残して、チームのリーグ優勝に貢献しました。

2023年はメジャーのスプリングトレーニングに参加し、オープン戦で打率.261、OPS.828とそれなりの成績を残しましたが、3月半ばにマイナーのキャンプに戻されました。

開幕は2Aで迎えましたが、7試合で打率.444、3本塁打と絶好調で、4月15日にメジャー初昇格となりました。

プロキャリア44試合での非常に早い昇格でした。

ネトの選手としての特徴

打撃

ネトは足を高く上げる独特の打撃フォームで、特に引っ張り方向に強い打球を飛ばすことができます。

同時にコンタクト力も兼ね備え、大学・マイナーでは高い打率を残しました。

特に2ストライクからは足を上げないフォームに変えることで三振を防ぎ、メジャー昇格時点でのマイナー通算での三振率は20.4%と低めです。

四球率はマイナーで9.0%と平均的です。

ネトは中距離ヒッタータイプと見られています。

 

メジャーデビューから1か月たった時点では、ネトの打撃力はメジャー平均ぐらいの数字になっています。

打球速度やハードヒット率はおおむね平均的で、やはり中距離ヒッタータイプです。

ネトはボール球のスイング率をあらわすチェイス率がメジャートップクラスに低く、足を高く上げるフォームながら卓越したバットコントロールで空振り率の低さもメジャー上位レベルとなっています。

そのため三振率が低いですが、ストライクゾーンで勝負されていたり今年のエンゼルスのチーム方針に従って初球から狙っていくことが多く、四球率は4%ぐらいと非常に低いです。

相手投手の投球フォームによっては2ストライクになる前からすり足の打撃フォームにするなど、対応力もありそうで、非常に早いメジャー昇格でしたが打撃は予想よりも健闘していると思います。

 

<メジャー初ホームラン>

<足上げ>

<2ストライクで足あげない>

<足上げなくてもホームラン>

走塁

ネトの走力は平均的とされていますが、走塁は積極的です。

大学では通算46盗塁、盗塁成功率85%と足でも良い成績を残し、プロ入り後もメジャー昇格時点でマイナー通算44試合で8盗塁(2盗塁死)を記録しています。

5月23日時点のスプリントスピードは27.8フィート/秒で、メジャー413人中139位と、そこそこ上位にランクされています。

 

<三塁打(1人目)>

守備

ネトは守備の評価も悪くありません。

大学ではファースト、セカンド、ショート、サードと内野全ポジションを守り、ピッチャーとしても26試合に登板したユーティリティプレーヤーでした。

守備範囲や処理の素早さは平均的とされていますが、投手として最速93マイル(150キロ)を記録した肩の強さには問題がありません。

マイナーではショートでプレーしていますが、セカンドのほうが向いているという見方もあるようです。

 

メジャーデビューから1か月たった時点では、主要な守備指標でプラス評価です。

指に死球を受けた直後は送球が乱れることがありましたが、それ以外では安定感のあるプレーを見せており、派手なプレーを見せるもののやらかしも多いタイプと違って、しっかりと守備で貢献できています。

フットワークやグラブさばき、送球、状況判断のどれをとっても既にメジャーレベルであり、フレッチャーをマイナーに降格させて上がってきたのも納得できる内容です。

 

 

<スタットキャスト開始以降、内野手の捕殺での球団最速送球記録94.3マイル(152キロ)>

<大学時代のピッチング>

総合評価(スカウティング・グレード)

エンゼルスのプロスペクトランキング2位となった2023年開幕時点でのMLBのスカウティング・グレードによる5ツール評価。

ミート パワー 走力 送球 守備 総合
60 50 50 55 50 55

スコアは20~80。50が平均で、60が平均以上。

総合が65以上だと、将来的にオールスター級の傑出した選手になりうるとされている。

まとめ

ネトは走攻守がそろったオールラウンダーです。

マイナーではショートを守っていますが、大学では内野全ポジションを守っており、ユーティリティープレーヤーとしても活躍できそうです。

ネトは2022年のシルセスソトオホッピーに続いて2Aから3Aを飛ばしての昇格となりました。

フレッチャーをマイナーに落としてまで昇格させたということで、エンゼルスの期待の高さがうかがえます。

 

メジャー昇格から1か月時点では攻守とも予想以上に健闘しており、すっかりメジャーに定着しています。

身体がまだ小さい感じもするので、今後さらなる成長を見せてくれることを楽しみにしたいです。

>> 2022年のエンゼルスのマイナーで活躍した選手【プロスペクト】

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