ここ数年のエンゼルスは中継ぎがひどいと言われており、2021年からは一部ネット上でナイトメア呼ばわりされています。
たしかにリリーフ陣のせいで勝てる試合を落としたのを何度も見ましたが、だからといってエンゼルスのリリーフ陣がひどいかどうかはわからないと思います。
もし他のチームのリリーフも同様にリードを守れていないならば、エンゼルスのリリーフがどうこうではなく、「野球とはそういうもの(中継ぎは打たれるもの)」と考えることができます。
印象ではなく客観的にエンゼルスのリリーフが良いか悪いかを見るために、エンゼルスのリリーフの投手成績をメジャー平均と比較しました。
データは20時ごろ更新予定です。
※2023年5月30日更新
エンゼルスのイニング別防御率
エンゼルスのイニング別防御率と、メジャー30球団中の順位です。
リリーフだけでなく、先発も含めた全投手のものです。
イニング | メジャー平均 | エンゼルス | 順位 |
---|---|---|---|
1回 | 4.67 | 4.25 | 13位 |
2回 | 4.01 | 1.96 | 1位 |
3回 | 4.44 | 4.42 | 19位 |
4回 | 4.57 | 6.71 | 28位 |
5回 | 4.56 | 4.42 | 16位 |
6回 | 3.97 | 3.93 | 18位 |
7回 | 4.31 | 5.24 | 24位 |
8回 | 4.33 | 2.95 | 6位 |
9回 | 3.79 | 3.35 | 14位 |
延長 | 3.45 | 3.86 | 16位 |
エンゼルスのリリーフのチーム投手成績
エンゼルスのリリーフの投手指標と、メジャー30球団中の順位です。
全ての指標で先発を含まず、リリーフ投手だけのデータとなります。
メジャー平均 | エンゼルス | 順位 | |
---|---|---|---|
勝利 | 10.8 | 14 | 7位 |
敗戦 | 9.5 | 12 | 24位 |
投球回 | 197 | 198 | 12位 |
防御率 | 4.08 | 3.59 | 7位 |
WHIP | 1.31 | 1.24 | 8位 |
奪三振率 | 9.20 | 8.91 | 22位 |
与四球率 | 3.73 | 3.27 | 5位 |
K/BB | 2.47 | 2.72 | 10位 |
被打率 | .236 | .230 | 10位 |
被本塁打率 | 1.04 | 0.86 | 6位 |
FIP | 4.15 | 3.87 | 8位 |
被BABIP | .293 | .287 | 13位 |
セーブ | 13.5 | 18 | 3位 |
セーブ失敗 | 8.1 | 12 | 24位 |
セーブ成功率 | 62.4% | 60.0% | 19位 |
ホールド | 28.2 | 40 | 2位 |
SD | 46.4 | 58 | 4位 |
MD | 28.8 | 35 | 27位 |
SD/MD | 1.61 | 1.66 | 18位 |
RE24 | -1.78 | -3.46 | 19位 |
WPA | 0.17 | -1.02 | 22位 |
<用語>
- WHIP:1イニングあたりに出したランナーの数
- K/BB:奪三振÷与四球。高いほど良い
- 被本塁打率:9イニングあたりの被本塁打数
- FIP:奪三振、与四球、被本塁打から計算される防御率っぽい数字。守備の影響を除外。
- BABIP:本塁打以外の打球がヒットになる確率。投手のBABIPは.300ぐらいになるので、それより低ければ運が良く、高ければ運が悪いとされる。
- RE24:得点期待値への貢献度。リリーフの場合、ピンチで登板して好投したかどうかなどが影響大。
- WPA:チームの勝利への貢献度。リリーフの場合、終盤の接戦時で好投したかなどが影響大。
- SD(シャットダウン):WPAが0.06以上を記録した試合。
- MD(メルトダウン):WPAが-0.06以下を記録した試合。
セーブ、ホールド、RE24、WPA、SD、MD、の用語については以下の記事をご覧ください。
コメント