エンゼルスのトレイ・キャベッジの経歴と選手の特徴

トレイ・キャベッジスポーツ

2023年5月時点で、トレイ・キャベッジ(26歳)はエンゼルス傘下の3Aに所属しています。

キャベッジは2023年4月に3Aで打率.340、9本塁打、長打率.713、OPS1.105を記録するなど、長打力を中心にここ数年での成長が著しい選手です。

エンゼルスは5月11日に同じような守備位置のラムをマイナーに降格させたことから、今後キャベッジのメジャー初昇格もあり得るかもしれません。

キャベッジの経歴と選手の特徴を紹介します。

キャベッジの経歴。マイナーでの成績

生年月日1997/5/3
身長188cm
体重92kg
一,三,外野右投左打
ドラフト2015年
4巡目(全体110位)

キャベッジは身体能力が高く、グレインジャー高校時代には野球とバスケで優れたプレーを見せていました。

あるバスケの試合では、プットバックダンクを決めた際にリングを破壊したという逸話があります。

高校卒業後はテネシー大学への進学が予定されていましたが、ドラフト4巡目でツインズから指名され、プロ入りしました。

テネシー州のブレインという小さな町出身のキャベッジは、グレインジャー郡で歴代3人目のドラフト選手だったそうです。

マイナーでの成績

2015

<ルーキーリーグでの成績>

試合打率本塁打打点盗塁OPS出塁率長打率
33.2520131.571.302.269

2016

<ルーキーリーグでの成績>

試合打率本塁打打点盗塁OPS出塁率長打率
31.204282.634.297.337

2017

<ルーキーリーグ、1Aでの成績>

試合打率本塁打打点盗塁OPS出塁率長打率
60.2274231.661.310.351

2018

<1Aでの成績>

試合打率本塁打打点盗塁OPS出塁率長打率
99.2448453.710.307.403

2019

<1A、1A+での成績>

試合打率本塁打打点盗塁OPS出塁率長打率
99.23915537.753.306.447

2020

2020年はコロナの影響でマイナーリーグが全試合中止となりました。

2021

<1A+、2Aでの成績>

試合打率本塁打打点盗塁OPS出塁率長打率
108.26427826.881.346.535

2022

<2Aでの成績>

試合打率本塁打打点盗塁OPS出塁率長打率
30.3271032101.098.434.664

4月月間MVP(打率.356、8本塁打、OPS1.265)

2023

2023年のマイナーでの成績はこちら

>>【3A、2A】2023年のエンゼルス傘下のマイナーの選手の個人成績(野手、投手)

 

高校時代から注目されていたキャベッジは、ツインズ時代の2016年にプロスペクトランキング(若手有望ランキング)でチームの22位にランクされていました。

しかし、プロ入り後は腰のケガなどで出場機会が限られ、また成績もそこまで良くなかったことから、マイナーで次のレベルに昇格するのにやや時間がかりました。

2019年ごろから長打力を見せ始めたキャベッジは、2021年オフにマイナーFAとなった後、エンゼルスとマイナー契約を結びました。

2022年はエンゼルス2Aで4月の月間MVPを受賞しましたが、その直後にランナーとの衝突で腕を骨折してシーズンの大半を欠場しました。

2023年は開幕からエンゼルス3Aでプレーしています。

キャベッジの選手としての特徴

打撃

キャベッジの打撃は、プロ入り直後はパワーにやや欠けるという評価でしたが、現在では圧倒的なパワーが魅力の選手となっています。

2019年ごろから長打率が高くなり、2022年は2Aの30試合で10本塁打を記録し、打球速度121マイル(195キロ)の安打も記録しました。(左バッターのメジャー最速打球記録120マイルを上回る)

2023年も3Aで開幕から大きな当たりのホームランを連発しており、4月18日の試合では飛距離148mの特大ホームランを打ちました。

ホームランは引っ張り方向だけでなく、センター方向にも逆方向にも打つことができます。

 

課題は三振率の高さです。

ほとんどのシーズンで三振率が30%を超えており、2022年も2Aで三振率34.6%と非常に高くなりました。

長打を打てる選手は三振が多くてもかまわないと思いますが、さすがにマイナーでこれだけ三振が多いと、メジャーレベルでは苦戦しそうです。

<打球速度121マイル(195キロ)>

<148m弾>

<137m弾>

<143m弾>

<場外ホームラン(143m)>

<オープン戦の大きなホームラン>

<サヨナラ満塁ホームラン>

走塁

プロ入り直後のキャベッジの走力は、平均的という評価でした。

ただ、2022年が30試合で盗塁10(盗塁死2)、2023年が最初の33試合で盗塁9(盗塁死0)と盗塁が多くなっています。

また、2018年、2019年と2年連続で三塁打を4つ記録するなど、足が遅い選手ではなさそうです。

<三塁打(ネトから連続)>

<隙をつく走塁>

守備

キャベッジは守備が下手です。

複数の関係者の話として、メジャーに上がるためには改善が必要とされているようです。

高校時代はショートを守っていたキャベッジですが、プロ入り後はサードでプレーしていました。

サードの守備はダメで、外野に回され、ここ数年はファーストを中心にレフト、ライトで出場しています。

高校時代はリリーフ投手で、肩はそれなりに強いと評価されていました。

<レフト>

<ファースト(セカンドはフレッチャー)>

総合評価(スカウティング・グレード)

ツインズのプロスペクトランキングで22位となった2016年のMLBのスカウティング・グレードによる5ツール評価。

ミートパワー走力送球守備総合
504545555045

スコアは20~80。50が平均で、60が平均以上。

総合が65以上だと、将来的にオールスター級の傑出した選手になりうるとされている。

まとめ

キャベッジは長打が期待でき、ファースト、レフト、ライトを守れる選手です。

2022年、2023年と打撃ではマイナーで結果を残していますが、守備に課題があり、メジャーに昇格するには改善が必要とされています。

エンゼルスの野手は層が厚いので、メジャー昇格のチャンスは少ないと思います。

ただ、キャベッジは26歳とそこまで若くなく、プロスペクトという感じでもないので、出場機会の確保などに配慮する必要もなさそうで、当たれば儲けの使い捨て的な感じで逆に昇格しやすい可能性があります。

エンゼルスは長期離脱のケガ人が多くなっており、メジャーの枠自体には余裕があります。

キャベッジもこのままマイナーで好調をキープできれば、メジャー昇格があるかもしれません。

<キャベツとキャベッジ>

 

>> 2022年のエンゼルスのマイナーで活躍した選手【プロスペクト】

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