複数の陸上女子選手が、競技会場で撮影された性的な画像がSNSで拡散される被害を訴えました。
これを受け、JOC(日本オリンピック委員会)は対策に乗り出すことになりました。
【800RT】
女子選手被害 性的画像対策へ#Yahooニュースhttps://t.co/gIGNzLuK5n— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) October 13, 2020
このニュースへのコメントで、「露出度の高いユニフォームを規制すべき」という意見がありました。
本当に陸上女子の露出度の高いユニフォームは規制されるべきでしょうか?
私は違うと思います。
陸上女子選手は露出度の高いユニフォームを強制されているわけではない
そもそも、陸上女子選手は、自らセパレートタイプのユニフォームを選択して着ています。
学生ならばユニフォームは支給されるのではなく、自腹で購入します。
普通はランニングシャツ・ランニングパンツタイプのユニフォームと、セパレートタイプのユニフォームの両方が用意されているため、選手自身がどちらかを選んでユニフォームを購入するのです。
今回のニュースでも「営利目的で観客を集めるために露出度の高いユニフォームを着せられている」というコメントがありましたが、それは事実ではありません。
では、なぜセパレートのユニフォームを着るのか?
簡単に言うと、今の陸上界ではセパレートのほうがカッコイイからです。詳細は「なぜ陸上女子はへそ出しセパレートのユニフォームなのか?空気抵抗の問題ではない」をご覧ください。
選手たちはセパレートのユニフォームそのものが恥ずかしいのではなく、そのユニフォーム姿を性的な意図で撮影されることに困っているということを理解しましょう。
露出度の高いユニフォームを着ているほうが悪いのか?
「自ら選択してセパレートのユニフォームを着ているのに、撮影”被害”とはどういうことか?見られて恥ずかしいようなユニフォームを着ているほうがおかしい」
残念ながら女性からもこういう意見があるようです。
例えば、海水浴に行くときに女性ならばオシャレな水着を着たいと思うはずです。
少し露出が多くても、海でビキニを着るのはそれほど恥ずかしくないでしょう。
しかし、そのビキニ姿を性的に撮影されたり、SNSに拡散されて性的なコメントがついたら恥ずかしいし、不快にもなります。
このときに、「セクシーなビキニを着ているのが悪い。露出の少ない競泳水着を着ればいいじゃないか」と言うのはおかしいですよね?
ビーチに競泳水着で行くのはダサいですし、オシャレなビキニを着たいと思う人が多いでしょう。
この例を陸上界に当てはめれば、
- 競泳水着=ランニングシャツ・ランニングパンツのユニフォーム
- ビキニ=セパレートのユニフォーム
です。
女子選手は、ダサいランニングシャツ・ランニングパンツのユニフォームではなく、カッコいいセパレートのユニフォームを着たいのです。
悪いのはセパレートのユニフォームを着る女子選手ではありません。
性的に撮影する人、性的なコメントをする人たちが100%悪いのです。
女子選手を性的に撮影する人は盗撮、性的なコメントをする人はセクハラで処罰すべき
YouTubeでも「陸上女子」と検索すると、性的な意図で撮影された動画がたくさん出てきます。
こういう撮影をする人は、盗撮で逮捕すればいいと思います。
見えているものを撮影しただけでも、条例違反で逮捕されているケースはあります。(参考:「着衣の上半身」を撮って逮捕。知っておきたい「盗撮」のボーダーライン)
競技そっちのけで選手ばかり撮影している動画は、性的な意図があるものとして全て処罰してしまいましょう。
コメントについても同様です。
面と向かって言えば完全にセクハラです。
YouTubeやTwitterではあまりにも堂々とセクハラ発言をしている人が目立ちます。
ウケを狙ってセクハラ発言を書いているようにも見えるので、セクハラ発言は不法行為なのだということを認識させるべきでしょう。(参考:「セクハラ罪」はないが刑法上の犯罪に該当するセクハラ行為はある!)
なぜか露出度の高いユニフォームを着ている選手側が非難されることがありますが、選手は自身が着たいユニフォームを着られるようにしてほしいです。
ユニフォームの規制ではなく、性的な意図で撮影する人やコメントする人が処罰されるような改革をしてほしいと思います。
こちらの記事もご覧ください。

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