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エンゼルスのベン・ジョイスの経歴と選手の特徴

ベン・ジョイス スポーツ

2023年5月27日、エンゼルスのベン・ジョイス(22歳)がメジャー初昇格する見込みとなりました。

ジョイスは2022年のドラフト3巡目(全体89位)の選手で、2023年5月時点で、エンゼルスのプロスペクトランキング(若手有望ランキング)で9位にランクされています。

最近のエンゼルスの若手らしく、プロ入りから非常に早いメジャー昇格で、3Aを経由せずに2Aから一気の昇格となりました。

ジョイスの経歴と選手の特徴を紹介します。

ジョイスの経歴。大学、マイナーでの成績

生年月日 2000/9/17
身長 196cm
体重 102kg
投手 右投右打
ドラフト 2022年
3巡目(全体89位)

大学時代の成績

<大学(2022年)>

試合 被安打 奪三振 与四球
27 2 1 32.1 18 53 14
防御率 WHIP K/BB 与四球率 奪三振率
2.23 0.99 3.79 3.9 14.8

ジョイスはウォルターズ・ステート・コミュニティカレッジで大学のキャリアをスタートさせ、2020年の短縮シーズンで5試合に先発し、最速98マイル(158キロ)を記録しました。

テネシー大学に移った2020年の秋にトミー・ジョン手術を受け、手術明けの2021年を全休するなど、コロナやケガの影響で2021年まではほとんど試合に出場していません。

一躍注目を集めるようになったのは、2022年の2月に、テネシー大学での2試合目の登板で103マイル(166キロ)を記録してからです。

その後、大学歴代最速となる105マイル(169キロ)を記録し、平均でも101マイル(163キロ)の豪速球で押していくスタイルが評価され、2022年のMLBのドラフトランキングで112位にランクされました。

しかし、大学通算での登板イニングが非常に少なく、接戦時や大きな試合での登板もほとんどないため、評価が難しい選手とされていました。

それでも2022年のドラフト3巡目(全体89位)でエンゼルスから指名され、100万ドル(約1.3億円)で契約しました。

<105.5マイル(169.8キロ)大学歴代最速>

<104マイル(167.4キロ)軌道つき>

マイナーでの成績

2022年

<2Aでの成績>

試合 被安打 奪三振 与四球
13 1 0 13.0 11 20 4
防御率 WHIP K/BB 与四球率 奪三振率
2.08 1.15 5.00 2.8 13.8

2023年

<2Aでの成績(メジャー昇格時点)>

試合 被安打 奪三振 与四球
14 0 1 15.2 7 24 13
防御率 WHIP K/BB 与四球率 奪三振率
4.60 1.23 1.85 7.5 13.8

>>【3A、2A】2023年のエンゼルス傘下のマイナーの選手の個人成績(野手、投手)

>>【メジャー】2023年エンゼルスの選手の個人成績(野手、投手)

 

ジョイスはプロキャリアを2Aからスタートさせ、2022年は13試合で防御率2.08、奪三振率13.8、被本塁打0と好成績を残しました。

この年の2Aではセットアッパーを任されるようになり、地区首位だったチームに貢献しています。

 

2023年はエンゼルスのスプリング・トレーニングに招待され、7試合に登板して防御率2.70、奪三振率13.5でしたが、与四球率は8.7でした。

2023年の開幕は2Aで迎え、最初はクローザーを任されていましたが、コントロールが悪く、数字的には苦戦しています。

4月8日の試合では3-0でリードしていた最終回に登板し、4四球にエラーが絡んで5失点しました。

この試合は最終回まで相手をノーヒットに抑えておきながら、最終回にノーヒットのまま7失点して逆転負けするという、歴史的な試合でした。

ただ、ジョイスは2023年も2022年同様にヒットやホームランはほとんど打たれていません。

2023年の2Aでは試験的に導入されてるグリップ力の強い新ボールの影響で、リーグ全体で四球と三振が増え、ヒットが減っているので、数字をどこまで信じていいかは不明です。

ジョイスの選手としての特徴

ジョイスはスリークォーターから自慢の速球をどんどん投げ込んでいくスタイルで、奪三振率が高いです。

大学時代は投球の80%が速球でした。

大学時代に105マイル(169キロ)を記録した速球はプロ入り後も健在で、2Aでも何度も103マイル(166キロ)を記録し、平均でも100マイル(161キロ)ほどです。

横手に近いような形で投げられるため、角度的に高めのストレートは非常に打ちづらくなります。

82マイル~85マイル(132キロ~137キロ)のスライダーもまずまずのキレですが、エンゼルスはスライダーの球速を上げてストレートとの球速差を縮めようとしています。

90マイル台(145キロ)のチェンジアップもありますが、ほとんど投げず、評価も低いです。

 

ジョイスの課題はコントロールです。

メジャー昇格時点で2A通算での与四球率が5.34と高いです。

2022年の与四球率は2.77と大丈夫そうに見えますが、13イニングで3死球も与えています。

マイナー通算28イニングで8死球はあまりにも多く、ストライク率も通算で58%、2023年に至っては55%と非常に低いです。

数字だけ見れば、藤浪並みの荒れ具合です。

 

ジョイスは大学でもリリーフでしたが、リリーフでも登板間隔を3日以上あけて投げていたとのことで、シーズンを通して戦えるのか、耐久性はどうなのかというところも今後示していく必要があるとされています。

 

<荒れ球>

 

<メジャー初奪三振は101.8マイル(163.8キロ)>

まとめ

<2023年5月時点でのMLBのスカウティング・グレードによる評価>

速球 スライダー チェンジアップ コントロール 総合
80 50 45 45 45

(スコアは20~80。50が平均で、60が平均以上。総合が65以上だと、将来的にオールスター級の傑出した選手になりうるとされている。)

 

ジョイスは最速105マイル(169キロ)というメジャー歴代でもトップレベルの速球を持つ選手です。

マイナーでは奪三振率が高く、被打率、被本塁打率ともに低いですが、コントロールが悪く自滅することがあります。

 

ジョイスの速球がメジャーでどれだけ通用するのかはとても楽しみで、現地のファンからも早くメジャーに上げろという声はありました。

しかし、ジョイスは大学で実績がほとんどなく、シーズンを通しての耐久性などを示していく必要があるとされています。

それにもかかわらず、プロ入りから1年もたたずにメジャー昇格となってしまいました。

故障者が続出するチーム事情で半ばやけくそ気味に上げられた感じもしますが、評判の悪い試験的なボールでプレーする2Aよりも、メジャーのほうが育成としては良いのかもしれません。

プロスペクトがチームにつぶされないか若干不安ですが、チャップマンの持つ105.1マイルのメジャー最速記録を上回るような速球で、チャップマンのようなクローザーに成長してくれることを願いたいです。

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コメント

  1. にくまんz より:

    いつも拝見させてもらってます!
    見やすくて大好きです!
    これからも見続けます!

    • 管理人 より:

      ありがとうございます。とてもうれしいです。
      ブログなのに記事の更新頻度が低いですが、今後ともよろしくお願いします。

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