【2021】エンゼルスは守備が下手。各選手の守備力を指標UZRから検証

守備下手スポーツ

※以下、データは2021年の前半戦終了時のもので、データサイトFanGraphsから引用しています。

エンゼルスが上位に進出できない原因について、投手陣が槍玉にあげられます。

たしかに、チーム防御率はメジャー30球団で26位の4.90で、先発(防御率5.06)もリリーフ(防御率4.70) もどちらもひどいです。

しかし、実は失点は投手だけの責任ではなく、守備の影響も受けます

そして、「UZR」という守備指標では、エンゼルスの守備は-21.3でメジャー30球団中で29位です

UZRが-21.3とは、平均的なチームと比べて、守備のせいで21.3点多く失点しているという意味で、エンゼルスの守備が足を引っ張ていることがわかります。

このあと、エンゼルスの各選手の守備指標UZRを見て、エンゼルスで誰が守備が上手くて、誰が守備が下手なのかを確認していきます。

守備指標UZRとは?簡単な説明

  • UZRは、同じ守備位置の平均的な選手と比較して、どれだけ失点を防いだかをスコアで示す守備指標
  • UZRの平均はゼロ。プラスなら守備が上手い、マイナスなら守備が下手
  • UZRのスコアは同ポジションの選手の比較でのみ使用可能
  • 投手と捕手は対象外

計算方法の詳細はWikipediaをご覧ください。

また、UZRは「ARM」「DPR」「RngR」「ErrR」の4つに分類できます。

  • ARM:外野手が送球でアウトにし進塁を防いだ時のスコア。肩の強さの指標
  • DPR:内野手がどれだけダブルプレーを成立させたかのスコア
  • RngR:どれだけ多くの打球を処理したかのスコア。守備範囲の指標
  • ErrR:エラーが多いか少ないかのスコア

エンゼルスの各選手の守備指標

UZRは1つの打球ごとにスコアが加点(または減点)されていくものなので、出場試合数によってスコアに差が出ます。

出場試合数での差をなくすために、150試合あたりのUZRである「UZR/150」を利用して、各ポジションでのエンゼルスの選手の守備の良し悪しを見ていきます。

それでも出場試合数が少なすぎると正しく評価できないため、2021年前半で、そのポジションで300イニング以上出場している選手を対象とします。

内野。イグレシアスが下手

ファースト

ウォルシュのUZR/150は0.2で、平均的なファーストの守備力の選手です。

2021イニングDPRRngRErrRUZR
/150
ウォルシュ5870.2-0.1-0.10.2

ちなみに、2021年シーズンの途中でエンゼルスからドジャースへ移籍したプホルスの、2019年~2021年前半のUZR/150は-3.2でした。

2019~
2021
イニングDPRRngRErrRUZR
/150
プホルス1450.2-0.4-61.8-3.2

RngRが-6と低く、プホルスは守備範囲の狭い選手でした。

セカンド

フレッチャーは守備が上手い印象がありますが、UZR/150は-2.2で平均を少し下回りました。

2021イニングDPRRngRErrRUZR
/150
フレッチャー591.2-0.7-0.50.1-2.2

しかし、2019年から2021年前半で見てみると、フレッチャーのUZR/150は4.1なので、守備が上手いほうだったことは間違いないです。

2019~
2021
イニングDPRRngRErrRUZR
/150
フレッチャー959.1-0.61.61.34.1

今後、数値が改善されるかもしれません。

サード

安定した守備を見せているレンドンのUZR/150は1.3で平均的な守備力でした。

2021イニングDPRRngRErrRUZR
/150
レンドン497-0.4-1.72.21.3

2019年~2021年前半で見てもそれほど数値に違いはなく、今のような安定した守備が期待できます。

2019~
2021
イニングDPRRngRErrRUZR
/150
レンドン2217.1-1.3-0.66.93.3

ショート

イグレシアスといえば守備の名手として知られる選手ですが、UZR/150は-8.7で守備が下手という評価になります。

2021イニングDPRRngRErrRUZR
/150
イグレシアス638.2-0.1-0.1-3-8.7

エラーに関連するErrRの数値が悪く、ショートで5番目に多い11個の失策を記録しています。

華麗なプレーは健在な一方で、今シーズンは雑なプレーも多い印象です。

2019年~2021年で見ると、UZR/150は2.4でした。

2019~
2021
イニングDPRRngRErrRUZR
/150
イグレシアス1976.10.82.20.32.4

今年が特に悪いということはありますが、ショートは守備の上手い選手が集まるポジションということもあり、ここ数年のイグレシアスの守備は平均ぐらいです。

派手な守備なのでプレーを見るのは楽しいですが、もう守備の名手という感じではなさそうです。

ちなみに2020年までエンゼルスでプレーしていたシモンズの、2019年~2021年のUZR/150は8.4でした。

2019~
2021
イニングDPRRngRErrRUZR
/150
シモンズ1740.10.98.40.88.4

守備範囲の広さを示すRngRが8.4は素晴らしい数値です。

さすがはゴールドグラブ賞4度の受賞者です。

外野。全員下手

レフト

アプトンのUZR/150は-8.2で、守備が下手です。

2021イニングARMRngRErrRUZR
/150
アプトン501.1-2.4-0.7-0.1-8.2

守備が下手なのはイメージ通りなので驚きませんが、2019年~2021年で見てもやっぱり下手です。

2019~
2021
イニングARMRngRErrRUZR
/150
アプトン1274.2-2.9-4.5-2.9-10.7

肩の強さ(ARM)、守備範囲(RngR)、エラー(ErrR)、全ての指標が満遍なく悪いです。

センター

ケガのトラウトの代わりにセンターに入っているラガレスですが、UZR/150は-8で守備が下手という評価です。

2021イニングARMRngRErrRUZR
/150
ラガレス405.1-1.2-1.50.4-8

センターは守備の上手い選手が集まるポジションなので、上手い選手との比較になりますが、それでも2014年にゴールドグラブ賞を受賞したラガレスの悪い数字は意外です。

しかも、今年だけが悪いのではなく、2019年~2021年で見ても、UZR/150は-5.9なので、守備が下手です。

2019~
2021
イニングARMRngRErrRUZR
/150
ラガレス1112-0.7-3.8-0.1-5.9

ケガで離脱しているトラウトは、2021年は出場イニングが少ないので、2019年~2021年で見てみます。

UZR/150は-3.4で守備が下手なほうという評価です。

2019~
2021
イニングARMRngRErrRUZR
/150
トラウト18010.9-5.50-3.4

特に守備範囲を示すRngRが悪いですが、走攻守そろった選手というイメージのあるトラウトとしては驚きの結果でした。

ライト

ウォードのUZR/150は-8.8で守備は下手です。

2021イニングARMRngRErrRUZR
/150
ウォード360.1-0.8-2.20.3-8.8

ウォードのところに打球が飛ぶとヒヤヒヤする人も多いと思いますが、その感覚は間違っていません。

と言っても、ウォードはもともとキャッチャーだったので下手なのは仕方がないかもしれません。

そのほかにも、出場イニングが少ないので評価はできませんが、ゴセリン、ロハス、レンヒーフォ、ウォンといった選手も本来は内野の選手なので、エンゼルスの外野は控えも含めて下手だと感じるのは当然のことです。

この外野のひどい守備指標を懸念してかは不明ですが、エンゼルスは7月14日にホワイトソックスを戦力外となっていたイートンを獲得しました。

イートンは主にライトで出場していましたが、2021年のUZR/150は7.2と非常にいいです。

2021イニングARMRngRErrRUZR
/150
イートン4200.72.3-0.97.2

2019年~2021年で見ると、平均ぐらいの守備力の選手なので、守備の名手という期待は持たないほうがいいです。

2019~
2021
イニングARMRngRErrRUZR
/150
イートン1919.21.2-1.2-1.5-0.9

それでも、壊滅的なエンゼルスの外野守備にとっては大きなプラスだと思います。

UZR/150が-8とか-10とか簡単に言ってきましたが、これは外野3人で年間-30点ぐらい平均的なチームよりも多く失点しているということです。

平均的な外野の守備力を持つイートンには期待したいところです。

エンゼルスの守備まとめ

エンゼルスの守備力はチームとして29位です。

特に守備が下手なのはショートのイグレシアスと外野全員でした。

外野は2021年後半戦から加入したイートンが救ってくれるかもしれません。

ポジション選手イニングUZRUZR
/150
ファーストウォルシュ58700.2
セカンドフレッチャー591.2-1.1-2.2
サードレンドン4970.11.3
ショートイグレシアス638.2-3.2-8.7
レフトアプトン501.1-3.2-8.2
センターラガレス405.1-2.3-8
センタートラウト1801-4.6-3.4
ライトウォード360.1-2.7-8.8
ライトイートン42027.2

※トラウトのみ2019~2021年の成績、他は2021年の成績。イートンはホワイトソックスでの成績。

※UZRは同じポジションの選手間のみ比較できます。センターのラガレスとライトのウォードのUZRが-8だからといって、同等の守備力だというわけではありません。

今回使用したUZRでは対象外となるキャッチャーの守備力については、配球や盗塁阻止力よりも、フレーミングが失点に影響を与えると言われています。

フレーミングも含めて、カートスズキとスタッシの比較をしているこちらの記事もご覧ください。

>> カートスズキは守備が下手。足が遅くて打撃も悪い。現地ファン「大谷と組ませるな」

スポーツ
のびたのセミリタイア

コメント

タイトルとURLをコピーしました