エンゼルスのレンヒーフォはかわいい見た目のオールラウンダー

レンヒーフォスポーツ

※最新のレンヒーフォの成績はこちらから。

>> 【WAR】2022年エンゼルスの選手の個人成績(野手、投手)とチーム打率、チーム防御率など

エンゼルスのルイス・レンヒーフォは愛嬌のある顔立ちをしていて、小さな体でハッスルするプレーが何だかかわいらしい印象を与える選手です。

「ヒーホ」の愛称で日本のファンからも親しまれています。

>> 2022年のエンゼルスの選手のニックネームまとめ

 

<ハッスルするレンヒーフォ>

レンヒーフォの経歴、成績

生年月日1997/2/26
身長178cm
体重88kg
内外野右投両打
ドラフト2014年
国際FA

2014~2017年(マリナーズ傘下、レイズ傘下)

ベネズエラ出身のレンヒーフォは、2014年に国際FAでマリナーズと契約しました。

2017年に1Aまで上がり、2017年8月にはレイズに移籍しましたが、両チーム傘下では目立った成績を残せませんでした。

<2014~2017年ルーキーリーグと1Aでの成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率
283.2551611686.719.338.413

2018年(エンゼルス傘下)

2018年の開幕前にCJクロンとのトレードでレイズからエンゼルスに加入すると、成績が大きく向上しました。

2018年は最終的に3Aまで昇格し、シーズン終了後にメジャーの40人枠に入りました。

<2018年1A+と2Aと3Aでの成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率
127.29976441.850.399.452

2019年~(エンゼルス)

2019年の開幕は3Aで迎えましたが、4月後半にメジャーデビューしました。

5月後半からはメジャーに定着し、9月にケガで離脱するまでセカンドのスタメンとして出場していました。

オフには前田健太、ベッツが絡んだ大型トレードで、ドジャースがレンヒーフォを欲しがったとされ、注目を集めました。(レンヒーフォのトレード話は破談)

しかし、メジャーでなかなか結果が出せず、2020年、2021年と徐々に出場機会が減っていきました。

<2019年メジャーでの成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率
108.2387332.685.321.685

<2020年メジャーでの成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率
33.156133.469.269.469

<2021年メジャーでの成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率
54.2016181.556.246.556

<2019~2021年3Aでの成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率
80.309134616.894.369.527

 

2022年はオープン戦で結果が残せず3Aスタートとなりましたが、5月8日にメジャーに昇格し、レギュラー選手としてメジャーに定着しています。

<2022年3Aでの成績>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率
24.3134152.909.384.525

<2022年メジャーでの成績(10月4日時点)>

試合打率打点盗塁OPS出塁率長打率
126.26617526.729.296.433

レンヒーフォの選手としての特徴。いろいろこなせるが強みがない

打撃。2022年は左投手に強い

レンヒーフォは強い打球をたくさん飛ばすわけでもなく、打球角度をつけるのが上手いわけでもなく、これといって特徴がありませんが指標的には総じてメジャー平均的かやや劣っています。

メジャーデビューしたころはボールをよく見ていくタイプで、ボール球には手を出さず、四球率も10%前後と高めでした。

しかし、2021年以降はボール球を含めて積極的にスイングしていくタイプへと変わっています。

2022年はチーム三振率がメジャーワーストの26.1%のエンゼルスにあって、レンヒーフォの三振率は15.4%と非常に低いですが、早打ちでボール球にまで手を出しているので、手放しに褒められるものではありません。

四球率も3.4%とメジャーワーストクラスに低く、特に8月は118打席で四球がゼロでした。

レンヒーフォは長打がないタイプではないので、相手の攻め方からすればもう少し四球を選ぶことは可能だと思います。

レンヒーフォは2022年のエンゼルスでは頼れるバッターとなっていますが、打撃の総合指標であるwRC+は100ぐらいで推移しており、これはリーグ平均ぐらいの打撃力という意味です。

現状では打っているイメージほど打撃が良いわけではありませんが、出塁率がもう少し上がってくれば打撃が武器の選手になれると思います。

 

また、レンヒーフォはスイッチヒッターです。

2022年10月4日時点のメジャー通算で、

<メジャー通算>

  • 右打席 打率.253 OPS.711
  • 左打席 打率.230 OPS.645

とどちらも同レベルですが、2021年までは右打席での成績が悪かったです。

しかし、2022年は右打席が絶好調です。10月4日時点で17本塁打のうち11本が右打席でした。(打席数は右打席は左打席の約半分)

<2022年>

  • 右打席 打率.321 OPS.925
  • 左打席 打率.238 OPS.631

<右打席>

 

レンヒーフォは2022年にバッティングのフォームを大きく変えています。

「この選手誰だっけ?」と一瞬考えてしまうほどの変化でしたが、このおかげで右打席の調子がいいのかもしれません。

2022年のエンゼルスは左投手が苦手な打者が多いため、右打席が好調なレンヒーフォは貴重です。

<2021年のフォーム>

2021レンヒーフォの打撃フォーム

出典:savant

 

<2022年のフォーム>

2022レンヒーフォの打撃フォーム

出典:savant

走塁

レンヒーフォはそこそこ足が速いです。

スプリントスピードは27.9フィート/秒で、メジャー579人中199位です。

また、レンヒーフォはマイナーでは盗塁を積極的にしていくタイプで、2018年には127試合で41盗塁を決めていますが、その一方で16盗塁死しています。

マイナー通算での盗塁成功率は69%で、盗塁が得意とは言えません。

メジャーでも通算12盗塁、8盗塁死となっており、あまり走らないほうがいいかもしれません。

 

※個人的にはレンヒーフォの走り方はかわいいので好きです。

守備

レンヒーフォはセカンド、ショートを中心に守り、サードやレフト、ライトの守備につくことがあります。

2022年9月28日時点でのメジャー通算での守備指標です。

イニングDRSUZROAA
セカンド1769-40.5-10
サード2912-2.2-4
ショート41311.9-7
レフト1.20
ライト92-2-1.8-1

セカンド以外は出場イニング数が少なすぎるので、守備指標を用いるべきではないことに注意してください。

守備指標はそれぞれ乖離があるものですが、セカンドのDRS、OAAは大きなマイナス、UZRも平均的な値にすぎないので、セカンドの守備は下手です。

ただ、肩は強く、捕ってからも早いのでダブルプレーの処理は上手いです。

大きなマイナスとなっているDRSでもダブルプレーの評価であるrGDPは4と高評価になっています。

<ショート>

 

<サード。2021年の内野でチーム1位の送球速度>

 

<ダブルプレー(セカンド)>

 

>> 2022年エンゼルスの守備は下手?守備指標UZR、DRS、OAAで確認

まとめ

レンヒーフォは内外野を守れるユーティリティープレーヤーで、スイッチヒッターのため使い勝手は良いです。

走攻守どれもそれなりなので、オールラウンダーと言えるかもしれません。

ただし、どこかに強みがあるわけではなく、2021年まではメジャーレベルでは打撃、守備ともにもう一歩といった印象で、オールラウンダーというよりも器用貧乏というほうが適切かもしれません。

25歳という年齢になり、一般的には守備・走塁面での大きな向上が見込みにくくなる年代となりました。

エンゼルス組織内では不思議なほど評価の高い選手で、結果が出なくともチャンスが与えられてきましたが、そろそろ見切りをつけられてもおかしくないです。

今後期待するなら打撃だと思うので、2022年に大きく変えた打撃フォームで一皮むけた姿を見せていってほしいです。

 

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