エンゼルスの歴代ドラフト1位の選手のその後

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2022年のプロスペクトランキング(若手有望ランキング)で、エンゼルスの選手が1人もトップ100に入らなかったことが話題になりました。

エンゼルスはMLBプロスペクトTOP100に誰もいない。他のチームでこのリストにプロスペクトがいないのはホワイトソックスだけだ。

 

エンゼルスの生え抜きのスター選手には、2009年ドラフト1巡目のトラウトがいますが、トラウト以外はなかなか思い浮かびません。

他のドラフト1巡目の選手はどうなっているのか、2010年以降のエンゼルスのドラフト1巡目の選手の成績を確認してみました。

※FA選手の獲得の関係でドラフト1巡目の指名権がなかったり、複数あったりする年があります。(2012年はプホルス、2013年はジョシュ・ハミルトン獲得により1巡目指名権なし)

<エンゼルスのドラフト1巡目>

選手ポジション出身全体順位
2010カワート三塁手高校18
2010ベドロシアン投手高校29
2010クラーク外野手高校30
2011CJクロン一塁手大学17
2014ニューカム投手大学15
2015ウォード捕手大学26
2016タイス捕手大学16
2017アデル外野手高校10
2018アダムス外野手高校17
2019ウィルソン遊撃手大学15
2020デトマーズ投手大学10
2021バックマン投手大学9

2010年カワート(高校、全体18位)

2010年ドラフト1巡目のケイレブ・カワート三塁手は、2015年にエンゼルスでメジャーデビューしました。

マイナー時代にはトラウトに次ぐ生え抜きのスターになりうると期待されていましたが、メジャーでは結果を残すことができませんでした。

2018年にエンゼルスを戦力外となった後、マリナーズで投手との二刀流を表明し、2019年にエンゼルスに戻ってからも二刀流に挑戦しましたが、結局メジャーでの登板はありません。

2022年現在はヤンキースの1Aにいますが、2020年以降はマイナーでも試合に出場していません。

<メジャー成績>

試合打率打点盗塁出塁率長打率OPS
201534.174141.255.283.538
201631.176180.184.259.443
201750.2253114.313.382.695
201847.1341101.210.241.451
20199.160011.192.280.472

2010年ベドロシアン(高校、全体29位)

2010年ドラフト1巡目のキャム・ベドロシアン投手は、リリーフでサイヤング賞を受賞したスティーブ・ベドロシアンの息子です。

2014年にエンゼルスでメジャーデビューし、2018年にはリーグ11位の71登板をこなすなど、リリーフとしてそこそこの成績を残しました。

しかしケガが多く、2020年にエンゼルスを退団しました。

2022年現在は父がサイヤング賞を受賞した時の球団であるフィリーズの3Aに所属しています。

<メジャー成績>

試合防御率WHIPHLDSV
20141719.16.521.810110
20153433.15.401.771020
20164540.11.121.092071
20174844.24.431.3065106
201871643.801.3954111
20195961.13.231.1433151
20201114.22.451.090010
202126255.041.760010

2010年クラーク(高校、全体30位)

2010年ドラフト1巡目のシェビー・クラーク外野手は、2014年に1A+まで昇格しました。

しかし、その2014年に自由契約となり、それ以降メジャーの傘下球団には所属していません。

<メジャーでの出場なし>

2011年C.J.クロン(大学、全体17位)

2011年ドラフト1巡目のC.J.クロン一塁手は、2014年にエンゼルスでメジャーデビューし、期待されていた長打力の片鱗を見せながらも活躍しきれませんでした。

その後レイズにトレードされた2018年にシーズン30本塁打を記録し、ロッキーズに移籍した2021年には長打率、OPSともにリーグ9位となるなどスラッガーとして開花しました。

2022年もロッキーズでプレーし、リーグ上位の長打力を維持しています。

ちなみにクロンのトレードで、エンゼルスがレイズから獲得した選手はレンヒーフォです。

>> エンゼルスのレンヒーフォはかわいい見た目のオールラウンダー

<メジャー成績>

試合打率打点盗塁出塁率長打率OPS
201479.25611370.289.450.739
2015113.26216513.300.439.739
2016116.27816692.325.467.792
2017100.24816563.305.437.742
2018140.25330741.323.493.816
2019125.25325780.311.469.780
202013.190480.346.548.894
2021142.28128921.375.530.905

2014年ニューカム(大学、全体15位)

2014年ドラフト1巡目のショーン・ニューカム投手は、2015年に2Aまで昇格しましたが、そのシーズンオフにブレーブスにトレードされました。(エンゼルスはショートの名手シモンズを獲得)

メジャーデビューした2017年、2018年とブレーブスの先発ローテーション入りし、2018年には12勝をあげました。

2019年からはリリーフに転向しましたが、最近は活躍できておらず、2022年にブレーブスを戦力外となった後、カブスでプレーしています。

<メジャー成績>

試合防御率WHIPHLDSV
2017191004.321.574900
2018311643.901.3312900
20195568.13.161.3263161
2020413.211.201.900200
20213232.14.731.702021

2015年ウォード(大学、全体26位)

2015年ドラフト1巡目のテイラー・ウォード捕手は、サプライズでの1巡目指名でしたが、プロ入り後マイナーで捕手として打撃・守備ともに優れたものを披露しました。

2017年シーズン終わりに肩を故障してサードに転向した後は、打撃がさらに向上し、2018年にメジャーに昇格しました。

2019年ごろから外野に転向しましたが、打撃そこそこで守備が下手という感じで、メジャーには定着できていませんでした。

2022年についに打撃の才能が開花しましたが、ケガが多くて離脱することが多いです。

>> エンゼルスのウォードはケガが多すぎる。故障歴まとめ

<メジャー成績>

試合打率打点盗塁出塁率長打率OPS
201840.1786152.245.333.578
201920.190120.292.333.625
202034.277052.333.383.716
202165.2508331.332.438.770

2016年サイス(大学、全体16位)

2016年ドラフト1巡目のマット・サイス捕手は、前年のウォードから続けての捕手のドラフト1位でしたが、プロ入りとともにファーストに転向しました。

2019年にメジャーデビューし、結果が出ない中で我慢してスタメンで起用され続けたものの、結局期待されたような打撃を見せることはできませんでした。

その後のマイナーでの打撃成績は悪くはないものの、すごく良いわけでもなく、2021年にエンゼルスはサイスを再び捕手に戻しました。

2022年は3Aで捕手として出場していますが、育成方針が迷走してしまっているように感じます。

※追記。6月27日にサイスはメジャーに昇格しましたが、ネビン監督はセカンドやサードでの起用も考えていると発言しており、おかしなことになっています。

<メジャー成績>

試合打率打点盗塁出塁率長打率OPS
201953.2118230.293.422.715
20208.143110.280.286.566
20213.143000.250.143.393

2017年アデル(高校、全体10位)

2017年ドラフト1巡目のジョー・アデル外野手は、高い身体能力を持ち、2019年にはメジャー全体のプロスペクトランキングで14位に入るなど、近年のエンゼルスでは最も期待された選手の一人でした。

しかし、2020年のメジャーデビューまでは順調だったものの、2022年現在ではメジャーに定着できておらず、今のところ期待外れとなっています。

>> エンゼルスのアデルは守備が下手。足は速くパワーもある。マイナーでの成績と選手の特徴

 

<メジャー成績>

試合打率打点盗塁出塁率長打率OPS
202038.161370.212.266.478
202135.2464262.295.408.703

2018年アダムス(高校、全体17位)

2018年ドラフト1巡目のジョーディン・アダムス外野手は、2016年2巡目のマーシュや2017年1巡目のアデル同様、身体能力が高いタイプの外野手です。

技術的にはまだまだ未熟で時間がかかると見られており、2022年現在でも1A+までしか上がってきていません。

<メジャーでの出場なし>

2019年ウィルソン(大学、全体15位)

2019年ドラフト1巡目のウィル・ウィルソン遊撃手は、その2019年のシーズンオフにコザートとともにジャイアンツにトレードされました。

故障したコザートの高額な年俸をジャイアンツが負担する形であり、また、ジャイアンツはもともとドラフトでウィルソンを指名しようとしていたこともあって、これは実質ウィルソンの金銭トレードに近いものと考えられています。

2022年現在はジャイアンツの2Aでプレーしています。

<メジャーでの出場なし>

2020年デトマーズ(大学、全体10位)

2020年ドラフト1巡目のリード・デトマーズ投手は、コロナでマイナーが全休したあとの実質プロ1年目の2021年にメジャーデビューしました。

2022年にはノーヒットノーランを達成するなど、最近のエンゼルスのドラフト1巡目の選手の中では最も成功しています。

>> エンゼルス期待の若手左腕リード・デトマーズの経歴と選手の特徴

<メジャー成績>

試合防御率WHIPHLDSV
2021520.27.401.791300

2021年バックマン(大学、全体9位)

2021年ドラフト1巡目のサム・バックマン投手は、最速102マイル(164キロ)とも言われる速球派で、2021年のエンゼルスのマイナーでも注目度の高い選手でした。

>> 2021年エンゼルスのマイナーで頭角を現した選手5人【プロスペクト】

 

2022年は2Aまで昇格していますが、6月までに2度負傷者リストに入っています。

どちらも背中の痙攣によるもので、少し怪しい雰囲気がしてきています。

 

まとめ

トラウト以降のエンゼルスのドラフト1巡目の選手で、オールスターに出場した選手はいません。

それに近い選手も、レイズにトレードに出した後に打撃が開花したC.J.クロンぐらいです。

なかなかドラフト1巡目から順調に育ったスター選手が出ていませんが、ここ最近でメジャー全体のプロスペクトランキング上位に入ったエンゼルスの選手は、

  • 2011年  1位 トラウト
  • 2013年 10位 スカッグス
  • 2018年  1位 大谷
  • 2019年 14位 アデル
  • 2021年 23位 デトマーズ

です。

これを見るとどうしても期待したくなるのはアデルであり、今はメジャーの試合に出場すると必ず酷評されてしまいますが、どうかエンゼルスで成功してほしいと願うばかりです。

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