エンゼルスのチェイス・シルセスのマイナーでの経歴と選手の特徴 | のびたのセミリタイア

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エンゼルスのチェイス・シルセスのマイナーでの経歴と選手の特徴

チェイス・シルセス スポーツ

2023年3Aでの成績はこちら

>> 【3A、2A】2023年のエンゼルス傘下のマイナーの選手の個人成績(野手、投手)

2023年メジャーでの成績はこちら

>> 2023年エンゼルスの選手の個人成績(野手、投手)とチーム打率、チーム防御率など

 

エンゼルスのチェイス・シルセスは2022年5月12日に当時21歳でメジャー初昇格しました。(2023年5月で23歳)

2022年5月13日のアスレチックス戦で先発投手としてメジャーデビューし、テンポのいい投球で6回無失点、被安打1で初勝利をあげました。

その後はメジャーとマイナーを行ったり来たりしています。

シルセスは2021年ドラフト11巡目の選手で、2021年のエンゼルスのプロスペクトランキング(若手有望ランキング)ではランク外だったものの、2022年はランキング16位に入り、期待が高まっていた選手でした。

2023年開幕時点でのランキングでは4位まで上がっており、ローテーション候補の1人として注目されています。

オープン戦では防御率8.10、被打率.339と打ち込まれ、3Aでの開幕となりましたが、打高リーグの3Aで20回で防御率0.90と結果を残し、4月26日にメジャーに昇格しました。

メジャーでは先発、中継ぎの両方の役割を任されましたが、与四球率6.3とコントロールが悪く、6月3日に3Aに降格しました。3Aでは先発ローテーションに戻る予定です。

シルセスの経歴や特徴をMLBスカウティングレポートを参考にしながら紹介します。

シルセスの経歴。大学、マイナーでの成績

生年月日 2000/5/18
身長 183cm
体重 98kg
投手 右投右打
ドラフト 2021年
11巡目(全体321位)

大学時代の成績

<大学通算(2シーズン)>

試合 被安打 奪三振 四球
36 9 2 118 127 129 35
防御率 WHIP K/BB 与四球率 奪三振率
5.34 1.37 3.69 2.7 9.8

シルセスの大学時代の成績はそれほどいいものではありません。

最初のテネシー大学で先発の機会が得られず、南ネバダ大学、その後アリゾナ大学へ移るなど、なかなか苦労しています。

それでも2021年のドラフトでエンゼルスから11巡目指名を受け、48.5万ドル(約6,000万円)という11巡目としては高額な契約金で契約しました。

マイナーでの成績

2021

<ルーキーリーグでの成績>

試合 被安打 奪三振 与四球
1 0 0 2 1 4 1
防御率 WHIP K/BB 与四球率 奪三振率
4.50 1.00 4.00 4.5 18.0

<2Aでの成績>

試合 被安打 奪三振 与四球
2 0 2 3.1 6 3 0
防御率 WHIP K/BB 与四球率 奪三振率
13.50 1.80 0.0 8.1

2022

<2Aでの成績>

試合 被安打 奪三振 与四球
15 7 0 83 52 110 27
防御率 WHIP K/BB 与四球率 奪三振率
2.28 0.95 4.07 2.9 11.9

<メジャーでの成績>

試合 被安打 奪三振 与四球
7 1 3 28.2 33 24 12
防御率 WHIP K/BB 与四球率 奪三振率
6.59 1.57 2.00 3.8 7.5

2022年は2Aで好投を続け、特にメジャー初昇格までの3試合は安定した投球を見せていました。

  • 4/22 6回自責点1、奪三振7、与四球1
  • 4/28 6回自責点0、奪三振8、与四球1
  • 5/5 6回自責点2、奪三振10、与四球2

<5月5日、2Aで10奪三振>

 

<5月13日、メジャー初登板6回無失点>

 

メジャーでは2022年7月30日を最後に登板がありませんが、2Aではその後もローテーションピッチャーとして安定した投球を見せています。

9月3日の試合では7回無安打無失点1四球の好投で、2Aロケットパンダ史上初の継投ノーヒットノーランを達成しています。

<9月3日、2Aで7回無安打無失点10奪三振>

シルセスの選手としての特徴

シルセス球種2022

<2022年の平均球速>

マイル キロ
ストレート 95.4 153.5
スプリット 86.3 138.9
スライダー 83.7 134.7
シンカー 94.3 151.7
カーブ 78.9 127.0

シルセスはストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップの4つの球種を上手く組み合わせるのが持ち味です。

その中でも一番の球種は最速98.6マイル(159キロ)のストレートです。

速いだけでなく、回転数2349rpmはメジャー上位25%に入るほどのものです。

ただメジャーではそのストレートが被打率.333、被長打率.750とよく打たれています。

スライダーは縦方向への変化が大きく、三振が取れます。

また、大学時代にあまり投げなかったチェンジアップ(スプリット)を2021年の秋から投げるようになり、そのチェンジアップ(スプリット)でも空振りを多く取れるようになったことでピッチングの幅が広がりました。

チェンジアップ(スプリット)がシルセスのベストボールだという声もあります。

 

<スライダー>

 

<チェンジアップ(スプリット)>

 

<2023年開幕時点でのMLBのスカウティング・グレードによる評価>

速球 カーブ スライダー チェンジアップ コントロール 総合
60 45 55 55 50 50

(スコアは20~80。50が平均で、60が平均以上。総合が65以上だと、将来的にオールスター級の傑出した選手になりうるとされている。)

まとめ

エンゼルスが20人の投手を指名した2021年のドラフト組では、シルセスがメジャーデビュー1番乗りとなりました。

ストレートは良いものを持っているシルセスですが、身長が183cmとやや小さめであることから、パワーピッチャータイプのリリーフが適任という声もありました。

それでも2Aでは先発ローテーションとして、しっかりとした成績を残しています。

2022年はメジャーで結果を残せず、マイナーとメジャーを行ったり来たりしていましたが、ローテーション候補の1人として将来が楽しみな選手です。

>> 2022年のエンゼルスのマイナーで活躍した選手【プロスペクト】

コメント

  1. イサッククルス より:

    シルセスに関する情報ありがとうございます!

    SNSで話題になった選手(主に大谷)の試合に関係無い出来事やリアクションを後追いでそのまま文章にしているだけの最近のニュースサイトの記事よりも、ずっと有用な記事でした

    • 管理人 より:

      うれしいコメントありがとうございます。
      私もそういうところはあるかと思いますが、個人ブログなので大目に見ていただけるとありがたいです。

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