エンゼルスのビクター・メデロスの経歴と選手の特徴 | のびたのセミリタイア

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エンゼルスのビクター・メデロスの経歴と選手の特徴

ビクター・メデロス スポーツ

2023年6月30日、エンゼルスのビクター・メデロス(22歳)がメジャー初昇格しました。

メデロスは2022年のドラフト6巡目(全体178位)の選手で、2023年6月時点で、エンゼルスのプロスペクトランキング(若手有望ランキング)で18位にランクされています。

例によってプロ入り1年未満で、また3Aを経由せずに2Aからのメジャー昇格となりました。

メデロスの経歴と選手の特徴を紹介します。

※メデロスは7月4日にマイナーに降格しました。8月1日にメジャー再昇格し、8月2日にマイナー降格。

ビクター・メデロス

引用元:Instagram

メデロスの経歴。大学、マイナー、メジャーでの成績

生年月日 2001/6/8
身長 188cm
体重 102kg
投手 右投右打
ドラフト 2022年
6巡目(全体178位)

大学時代の成績

<2シーズン通算>

試合 被安打 奪三振 与四球
26 6 7 110 107 97 39
防御率 WHIP K/BB 与四球率 奪三振率
5.40 1.33 2.49 3.2 7.9

キューバで生まれたメデロスは、速球派の投手として高校時代から注目され、高卒でドラフト3巡目以内で指名される実力がありましたが、名門マイアミ大学への進学を選びました。

マイアミ大学でも有望選手で、2021年にはローテーション投手として投げていたものの、コントロールが悪く結果が出せずにリリーフに回されました。

2022年にオクラホマ州立大に転校後また先発に戻りましたが、球は速いものの打たれることが多く、この年も防御率は5.59と振るいませんでした。

それでもメデロスの速球を評価したエンゼルスから、2022年ドラフト6巡目(全体178位)で指名され、23万ドル(3220万円)で契約しました。

マイナー、メジャーでの成績

2022年

<1A+での成績>

試合 被安打 奪三振 与四球
6 0 1 16.0 15 15 9
防御率 WHIP K/BB 与四球率 奪三振率
5.63 1.50 1.67 5.1 8.4

2023年(メジャー昇格時点)

<2Aでの成績>

試合 被安打 奪三振 与四球
12 3 4 55.2 54 71 25
防御率 WHIP K/BB 与四球率 奪三振率
5.98 1.42 2.84 4.0 11.5

2023年の最新の成績はこちらから。

>>【3A、2A】2023年のエンゼルス傘下のマイナーの選手の個人成績(野手、投手)

>>【メジャー】2023年エンゼルスの選手の個人成績(野手、投手)

 

1A+からプロキャリアをスタートしたメデロスは、マイナーでは全て先発で投げています。

基本的にコントロールに苦しんでおり与四球率は高いですが、2023年は無四球で投げる試合が増えました。

メジャー昇格前の直近5試合では3試合が無四球となっていて、また奪三振も多くなっており、調子を上げています。

<メジャー昇格前5試合の成績>

  • 5/28 5.2回 3失点 6三振 0四球
  • 6/3  4.0回 6失点 2三振 0四球
  • 6/9  5.1回 1失点 7三振 5四球
  • 6/15 5.0回 2失点 10三振 0四球
  • 6/22 5.0回 3失点 9三振 3四球

ただ、2023年は被本塁打率が2.1と非常に高く、メジャー昇格前の直近5試合でも6本打たれています。

メデロスの選手としての特徴

メデロスは速球が武器の投手です。

球速は95マイル(153キロ)前後で安定し、最速は99マイル(159キロ)に達します。

ただしコントロールが悪く、球速を抑えて投げることがあり、それが打たれています。

86マイル(138キロ)ほどのスライダーはキレがあって縦にも横にも曲がり、メデロスの変化球の中では一番良いです。

80マイル台(129キロ)のカーブも質は悪くないものの、コントロールが悪いのであまり投げません。

チェンジアップもありますが、こちらもほとんど投げません。

 

メデロスはマイナーではずっと先発で投げていますが、コントロールに大きな問題を抱えているため、将来的にはリリーフとなることが予想されています。

球速が速く、4球種とも質は悪くないことから、コントロールさえ改善されればクローザーになれる可能性があります。

まとめ

<2023年6月時点でのMLBのスカウティング・グレードによる評価>

速球 カーブ スライダー チェンジアップ コントロール 総合
60 50 55 50 45 40

(スコアは20~80。50が平均で、60が平均以上。総合が65以上だと、将来的にオールスター級の傑出した選手になりうるとされている。)

 

メデロスは球速が速く魅力的な球種を持つ一方で、コントロールが大きな課題となっている選手です。

コントロールの問題を完全に解決できたとは思えない成績なので、プロ入り1年未満でメジャー昇格になるのは意外でした。

メジャー昇格直前の2023年6月中旬に書かれた一部レポートでは、「メデロスは90マイル半ばの速球と魅力的な変化球を持つが、コントロールが悪い高校生として有名だった。大学そしてエンゼルスに入って約1年たつがほとんど何も変わっていない。」と評価されています。

とても不安な内容ですが、しかし同じように昇格が早すぎるのではないかと思われたジョイスやバックマンは、メジャーでも一定の評価を得る投球を見せました。

2023年6月時点でエンゼルスは先発リリーフともに苦しい投手事情になっているだけに、どちらの役割になるにせよメデロスにも期待がかかります。

 

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