※ジャンクは2022年11月にレンフローとのトレードでブルワーズに移籍しました。以下はエンゼルス時代のジャンクの紹介です。
エンゼルスのジャンソン・ジャンク投手は、エンゼルスのプロスペクトランキング(若手有望ランキング)で10番目の選手です。(2022年5月29日時点)
ジャンクは2021年7月31日にヒーニーとのトレードで、ヤンキースから移籍してきました。
2021年8月27日の2Aでの試合で8回まで完全試合ペースの好投を見せ、9月5日にメジャーデビューをはたしました。
2022年7月27日に5回無失点8奪三振の好投でメジャー初勝利をあげました。
ジャンクの経歴と選手の特徴を紹介します。
ジャンクの経歴。大学、マイナーでの成績
生年月日 | 1996/1/15 |
身長 | 185cm |
体重 | 80kg |
投手 | 右投右打 |
ドラフト | 2017年 22巡目(全体662位) |
大学時代の成績
<大学通算(3シーズン)>
試合 | 勝 | 敗 | 回 | 被安打 | 奪三振 | 四球 |
57 | 12 | 11 | 173.2 | 210 | 145 | 67 |
防御率 | WHIP | K/BB | 与四球率 | 奪三振率 |
4.98 | 1.56 | 2.16 | 3.5 | 7.5 |
ジャンクの大学時代の成績はそれほどいいものではありません。
それでも90マイル台半ばの速球が評価され、2017年にドラフト22巡目でヤンキースから指名を受け、12.5万ドル(1370万円)で契約しました。
マイナーでの成績
2017
<ルーキーリーグでの成績>
試合 | 勝 | 敗 | 回 | 被安打 | 奪三振 | 四球 |
11 | 1 | 2 | 12.2 | 16 | 10 | 6 |
防御率 | WHIP | K/BB | 与四球率 | 奪三振率 |
0.71 | 1.74 | 1.67 | 4.3 | 7.1 |
ルーキーリーグでは全てリリーフでの登板でした。
2018
<1Aでの成績>
試合 | 勝 | 敗 | 回 | 被安打 | 奪三振 | 四球 |
17 | 7 | 5 | 88.1 | 82 | 71 | 31 |
防御率 | WHIP | K/BB | 与四球率 | 奪三振率 |
3.77 | 1.28 | 2.29 | 3.2 | 7.2 |
1Aではほとんどの試合で先発でした。
2019
<1A+での成績>
試合 | 勝 | 敗 | 回 | 被安打 | 奪三振 | 四球 |
20 | 4 | 6 | 80.2 | 94 | 76 | 37 |
防御率 | WHIP | K/BB | 与四球率 | 奪三振率 |
5.24 | 1.62 | 2.05 | 4.1 | 8.5 |
1A+では先発・リリーフ半々ほどの割合で登板しました。
<2Aでの成績>
試合 | 勝 | 敗 | 回 | 被安打 | 奪三振 | 四球 |
1 | 0 | 1 | 4.2 | 4 | 3 | 5 |
防御率 | WHIP | K/BB | 与四球率 | 奪三振率 |
7.71 | 1.93 | 0.6 | 9.6 | 5.8 |
2Aでは1試合に先発しました。
<3Aでの成績>
試合 | 勝 | 敗 | 回 | 被安打 | 奪三振 | 四球 |
1 | 0 | 0 | 2.1 | 5 | 2 | 0 |
防御率 | WHIP | K/BB | 与四球率 | 奪三振率 |
11.57 | 2.14 | – | 0 | 7.7 |
3Aでは1試合に先発しましたが、3回途中でノックアウトされました。
2020
2020年はマイナーリーグが全試合中止となりました。
2021
<2Aでの成績>
試合 | 勝 | 敗 | 回 | 被安打 | 奪三振 | 四球 |
19 | 6 | 3 | 93 | 75 | 97 | 27 |
防御率 | WHIP | K/BB | 与四球率 | 奪三振率 |
2.81 | 1.10 | 3.59 | 2.6 | 9.4 |
<メジャーでの成績>
試合 | 勝 | 敗 | 回 | 被安打 | 奪三振 | 四球 |
4 | 0 | 1 | 16.1 | 20 | 10 | 2 |
防御率 | WHIP | K/BB | 与四球率 | 奪三振率 |
3.86 | 1.35 | 5.00 | 1.1 | 5.5 |
2021年はほとんどの試合で先発し、2Aで7月まで65イニングで防御率1.78と素晴らしい活躍を見せました。
8月は打たれる試合もありましたが、前述したように8月27日の登板は8回まで完全試合ペースの好投でした。(100球中73球がストライク)
メジャー昇格後は4試合に先発しましたが、最長で4回1/3イニングまでで、初勝利はなりませんでした。
2022
<3Aでの成績>
試合 | 勝 | 敗 | 回 | 被安打 | 奪三振 | 四球 |
16 | 1 | 7 | 73.2 | 77 | 69 | 18 |
防御率 | WHIP | K/BB | 与四球率 | 奪三振率 |
4.64 | 1.29 | 3.83 | 2.2 | 8.4 |
<メジャーでの成績>
試合 | 勝 | 敗 | 回 | 被安打 | 奪三振 | 四球 |
3 | 1 | 1 | 8.1 | 10 | 11 | 3 |
防御率 | WHIP | K/BB | 与四球率 | 奪三振率 |
6.48 | 1.56 | 3.67 | 3.2 | 11.9 |
2022年は7月14日に3Aで6回2安打無失点の好投でメジャーに昇格すると、昇格した日の7月27日に5回無失点でメジャー初勝利をあげました。
ジャンクは2020年までは無名に近い選手で、マイナーでの成績もよくありませんでしたが、2021年に2Aでブレークし、メジャーでの活躍も期待されるようになってきました。
ジャンクの選手としての特徴。速球が武器
ジャンクの一番のボールは、92~94マイル(148~151キロ)のストレートです。
最速は97マイル(156キロ)で、高い回転数でストライクゾーンに投げ込めるのが特徴です。
2021年のストレートの回転数は2357rpmで、メジャー上位24%に入っていました。
さらに、80マイル台前半(130キロ)のスライダーが向上したことで、武器であるストレートをより活かすことができるようになり、2021年の飛躍へとつながりました。
また、平均的なカーブとチェンジアップは、おもに左打者に対して使います。
2021年以降、これまでよりも安定してストライクを投げられるようになり、与四球率が減っています。
<MLBのスカウティング・グレードによる評価(2022)>
速球 | カーブ | スライダー | チェンジアップ | コントロール | 総合 |
55 | 50 | 50 | 45 | 50 | 45 |
(スコアは20~80。50が平均で、60が平均以上。総合が65以上だと、将来的にオールスター級の傑出した選手になりうるとされている。)
<ストレート>
Janson Junk, acquired by the @Angels in the Andrew Heaney deal at the Deadline, notches his first MLB strikeout. pic.twitter.com/bp2ggAqCul
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) September 5, 2021
<スライダー>
Janson Junk, Nasty 82mph Slider. 😨 pic.twitter.com/FvR1cXrq9n
— Rob Friedman (@PitchingNinja) September 30, 2021
<カーブ>
Janson Junk, Nasty 80mph Curveball. 😨 pic.twitter.com/Q9R49t1PuI
— Rob Friedman (@PitchingNinja) March 25, 2022
<2021年8月27日、2Aで8回まで完全試合ペース>
エンゼルスのマーシュは走攻守そろった若手有望株。美人な妹は陸上トップ選手
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