※本記事は2021年の記事です。2022年の大谷の援護率は下記記事の投手の項目をご覧ください。
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9月3日に9勝目をあげてから、なかなか10勝目が届かない大谷。
9月19日の登板は8回2失点、9月26日は7回1失点と好投したものの、味方の援護はなく大谷に勝敗はつきませんでした。
今シーズンの大谷の援護率はア・リーグでも下位であり、好投しても見殺しにされる試合が多いです。
大谷の援護率
援護率とは、登板中に味方が何点とったかを表す指標です。
9イニングあたりで計算されるので防御率のような数字となります。
9月27日時点で大谷は、130 1/3イニングを投げて自責点は46で防御率は3.18です。
登板時の打線の援護は64点あったので、援護率は4.42となります。
ちなみにその64点のうち、打者・大谷の打点は8、得点は10です。
大谷の援護率は高くない
4.42という援護率は高くありません。
9月26日時点でア・リーグで100イニング以上投げている投手は57人います。
その平均援護率は5.08で、大谷の4.42は57人中42番目となっており、大谷への援護はリーグでも下位です。
(ちなみにマリナーズの菊池雄星の援護率は3.73で51番目です)
HQSでも勝てない。大谷にラッキーな勝利はない
「QS」「HQS」は、先発投手が役割を果たしたかどうかの目安となる指標です。
- QS:6回3自責点以内(クオリティ・スタート)
- HQS:7回2自責点以内(ハイクオリティ・スタート)
9月27日時点で大谷は23登板でQSが14回、HQSが7回ありました。
しかしどちらも勝率は57%にとどまり、特にHQS達成時の勝率が低いと感じます。
23先発 | 回数 | 勝 | 負 | 勝率 |
QS | 14 | 8 | 1 | 57% |
HQS | 7 | 4 | 0 | 57% |
また、全9勝中8勝はQS時のものです。
これはつまり「大谷の調子が悪くても味方の援護で勝てた」という試合がほぼないことになります。
大谷の勝ちが消えたのは3回だけ
ちなみに大谷が勝利投手の権利を持ちながら、中継ぎが打たれて勝ちが消されたのは3回ありました。
- 5/5 5回1失点(vsレイズ)
- 6/11 5回2失点(vsDバックス)
- 8/25 5回4失点(vsオリオールズ)
勝利投手の権利を持って降板したのは12回あり、そのうち3回なので、思ったよりは多くないです。
ネタにされやすいエンゼルスのリリーフ陣ですが、大谷の登板時にはそれなりに抑えます。
やはり大谷に勝ちがつかないのは、リリーフが打たれるというよりも、打線の援護がないという理由が大きいです。
今後大谷の登板があるとしても、シーズン最終戦のマリナーズ戦だけです。
大谷が悲願の10勝目をあげられるよう打線に奮起してもらいたいところです。
※追記。大谷のシーズン最終戦での登板はなくなりました。
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