ここ数年のエンゼルスは中継ぎがひどいと言われており、2021年からは一部ネット上でナイトメア呼ばわりされています。
たしかにリリーフ陣のせいで勝てる試合を落としたのを何度も見ましたが、だからといってエンゼルスのリリーフ陣がひどいかどうかはわからないと思います。
もし他のチームのリリーフも同様にリードを守れていないならば、エンゼルスのリリーフがどうこうではなく、「野球とはそういうもの(中継ぎは打たれるもの)」と考えることができます。
印象ではなく客観的にエンゼルスのリリーフが良いか悪いかを見るために、エンゼルスのリリーフの投手成績をメジャー平均と比較しました。
データは20時ごろ更新予定です。
※2023年10月3日更新
エンゼルスのイニング別防御率
エンゼルスのイニング別防御率と、メジャー30球団中の順位です。
リリーフだけでなく、先発も含めた全投手のものです。
イニング | メジャー平均 | エンゼルス | 順位 |
---|---|---|---|
1回 | 4.54 | 3.72 | 6位 |
2回 | 4.13 | 3.17 | 4位 |
3回 | 4.60 | 4.78 | 20位 |
4回 | 4.48 | 6.67 | 30位 |
5回 | 4.38 | 3.44 | 4位 |
6回 | 4.41 | 4.78 | 24位 |
7回 | 4.26 | 5.89 | 29位 |
8回 | 4.21 | 5.17 | 28位 |
9回 | 3.93 | 4.27 | 20位 |
延長 | 3.47 | 2.55 | 12位 |
エンゼルスのリリーフのチーム投手成績
エンゼルスのリリーフの投手指標と、メジャー30球団中の順位です。
全ての指標で先発を含まず、リリーフ投手だけのデータとなります。
メジャー平均 | エンゼルス | 順位 | |
---|---|---|---|
勝利 | 34.2 | 31 | 19位 |
敗戦 | 29.5 | 37 | 27位 |
投球回 | 603 | 601 | 13位 |
防御率 | 4.17 | 4.88 | 25位 |
WHIP | 1.32 | 1.50 | 28位 |
奪三振率 | 9.12 | 8.92 | 21位 |
与四球率 | 3.69 | 4.34 | 27位 |
K/BB | 2.47 | 2.06 | 27位 |
被打率 | .239 | .258 | 28位 |
被本塁打率 | 1.09 | 1.32 | 28位 |
FIP | 4.21 | 4.83 | 29位 |
被BABIP | .295 | .311 | 25位 |
セーブ | 41.4 | 43 | 15位 |
セーブ失敗 | 24.6 | 28 | 20位 |
セーブ成功率 | 62.7% | 60.6% | 20位 |
ホールド | 83.5 | 94 | 8位 |
SD | 148.1 | 150 | 14位 |
MD | 88.5 | 103 | 26位 |
SD/MD | 1.67 | 1.46 | 25位 |
RE24 | 7.53 | -65.25 | 28位 |
WPA | 1.93 | -3.89 | 28位 |
<用語>
-
- WHIP:1イニングあたりに出したランナーの数
- K/BB:奪三振÷与四球。高いほど良い
- 被本塁打率:9イニングあたりの被本塁打数
- FIP:奪三振、与四球、被本塁打から計算される防御率っぽい数字。守備の影響を除外。
- BABIP:本塁打以外の打球がヒットになる確率。投手のBABIPは.300ぐらいになるので、それより低ければ運が良く、高ければ運が悪いとされる。
- RE24:得点期待値への貢献度。リリーフの場合、ピンチで登板して好投したかどうかなどが影響大。
- WPA:チームの勝利への貢献度。リリーフの場合、終盤の接戦時で好投したかなどが影響大。
- SD(シャットダウン):WPAが0.06以上を記録した試合。
- MD(メルトダウン):WPAが-0.06以下を記録した試合。
セーブ、ホールド、RE24、WPA、SD、MD、の用語については以下の記事をご覧ください。
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