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エンゼルスのライアン・テペラは空振り率の高いベテランリリーフ右腕

テペラスポーツ

※テペラは2023年5月14日にDFA(戦力外)となりました。以下はエンゼルス時代のテペラの紹介です。

 

2022年3月にエンゼルスはホワイトソックスからFAとなっていたライアン・テペラ(当時34歳)の獲得を発表しました。

テペラ

引用元:Twitter @Angels

2年1400万ドル(18.2億円)の契約となります。

テペラは2015年にブルージェイズでメジャーデビューして以来、7年間リリーフ一筋で実績を積んできた選手です。

ベテランですが2021年にキャリアハイとなる素晴らしい成績を残し、34歳にして複数年契約をつかみました。

エンゼルスでは守護神イグレシアスにつなぐセットアッパーの1人として活躍することが期待されましたが、それほど良い成績は残せていません。

テペラのメジャーでの成績

登板HLDSV防御率WHIPK9BB9
20153233013.270.886.01.6
20162018.1002.951.368.83.9
20177377.21723.591.139.43.6
20186864.21973.621.229.53.3
20192321.2204.981.295.83.3
20202120.2203.921.4013.55.2
20216561.12122.790.8810.92.8
20225957.11763.611.087.43.1
登板HLDSV防御率WHIPK9BB9
通算361354.280183.501.119.03.3

HLD=ホールド、SV=セーブ、K9=奪三振率、BB9=与四球率

 

テペラはメジャーデビューした2015年、2016年と好投を続け、2017年から大事な場面での登板が増えてきました。

2017年に73試合、2018年に68試合登板し、ブルージェイズの中継ぎの一角として十分な成績を残してきましたが、2019年はケガの影響もあり活躍できずに戦力外となりました。

テペラは実績はあるもののそれほど目立つ存在ではありませんでしたが、2020年にカブスに移籍後、空振り率が大きく上昇し、奪三振率が13.5という素晴らしい数字となりました。

続く2021年も奪三振率10.9と高い数字を維持し、34歳にして65試合で防御率2.79というキャリアハイの成績を残していました。

しかし、2022年は奪三振率が7.4と大きく低下してしまいました。

テペラの球種・球速

テペラ球種2022年

<平均球速>

マイルキロ
スライダー86.0138.4
ストレート92.6149.0
シンカー92.9149.5
チェンジアップ85.8138.1
スイーパー80.1128.9
カーブ81.5131.2

※スイーパーは横に大きく曲がるスライダー

 

テペラの球種はスライダーが40%近くを占めますが、テペラのベストボールもそのスライダーになります。

テペラはスライダーを右バッターのアウトコース低めのストライクからボールになるゾーンに的確に投げ込み、2021年のスライダーの空振り率は50.6%を記録しました。

テペラのスライダー(2021)

引用元:Savant

2022年もスライダーの空振り率は43%と高いのですが、年齢による衰えなのか30代に入ってからはストレートの回転数が年々落ちており、特に2022年はストレートで空振りが取れていません。

奪三振率は7.4と大きく落ちました。

2022年はボール球を振らせる投球もできず、結果としてストライク率が60%と低くカウントが悪くなりがちです。

もともと四球をそこそこ出すタイプでしたが、三振も取れなくなってきて、苦戦する投球が目立っています。

 

テペラは厳しい場面での登板が多く、数字的には悪いわけではありませんが、2年1400万ドル(18.2億円)という契約に見合った成績にはなっていません。

2022年はセーブ機会11登板中で成功したのが6登板だけなので、大事なところで抑えられないという印象がどうしても強いです。

それでも被ハードヒット率はメジャートップクラスに低く、奪三振率は落ちているとはいえ、空振り率は依然として高いです。

指標的にはもう少し頑張れそうな感じはあるので、2023年は信頼できるリリーフらしいところを見せてほしいです。

 

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>>【WAR】2022年エンゼルスの選手の個人成績(野手、投手)とチーム打率、チーム防御率など

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