2022年のエンゼルスは足が速いが走塁が下手。走塁ランキング | のびたのセミリタイア

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2022年のエンゼルスは足が速いが走塁が下手。走塁ランキング

2022年エンゼルスの走塁ランキング スポーツ

メジャーの走力の指標として「スプリントスピード」があります。

これは最大スピードのときに1秒当たり何フィート進むかというもので、単純に走る速さだと考えて大丈夫です。

各選手のスプリントスピードをチーム別に平均すると、エンゼルスはメジャー30球団の中で5位であり、メジャーの中でも俊足のチームであることがわかります。

<チーム別スプリントスピード(単位ft/秒)>

  1. ガーディアンズ 27.6
  2. ロイヤルズ 27.4
  3. ブルージェイズ 27.3
  4. レイズ 27.3
  5. エンゼルス 27.2

しかし、総合的な走塁の指標であるBsRではエンゼルスはメジャー30球団中27位です。

つまり、エンゼルスは足が速い選手が多いのに、それが走塁による得点につながっていないという残念なことになっています。

以下、エンゼルスの個人の走塁指標について詳しく見ていきます。

※本記事のデータは2022年5月19日時点のものです。スプリントスピードはStatcast、その他指標はFangraphsのものを使用しています。

スプリントスピードランキング

メジャーの選手のスプリントスピードは23~30ft/秒になるとされ、平均は27ft/秒です。

5月19日時点でスプリントスピードの測定基準で10回以上の試行がある選手はメジャーで396人います。

エンゼルスの選手のスプリントスピードとメジャー396人中の順位、およびパーセンタイルは以下のようになっていました。

(パーセンタイルが98ならメジャー上位2%、パーセンタイルが70ならメジャー上位30%という意味です。)

メジャー
順位
選手 スプリント
スピード
パーセンタイル
9 アデル 29.7 98
13 トラウト 29.5 97
32 マーシュ 28.8 92
37 ウェイド 28.7 90
67 ベラスケス 28.3 81
69 ウォード 28.3 81
107 大谷翔平 27.9 70
185 メイフィールド 27.2 52
210 レンヒーフォ 27.0 46
278 レンドン 26.1 28
279 ダフィー 26.1 28
306 ウォルシュ 25.7 21
319 スタッシ 25.6 19
323 フレッチャー 25.5 18
379 カートスズキ 24.1 4
メジャー
順位
選手 スプリント
スピード
パーセンタイル

アデル、トラウト、マーシュ、ウェイドとメジャー上位10%に入るトップクラスの俊足の選手が複数います。

大谷も足が速いですが、今年は股関節を痛めた影響もあって2021年の28.8から2022年は27.9に落ちています。

盗塁の指標ランキング(wBS)

wBSは、平均的な選手と比較して、盗塁によってどれだけ得点に貢献したかを表す指標です。

計算式は複雑なので省略しますが、盗塁可能な場面あたりの盗塁数、盗塁死数をリーグ平均と比べています。

ゼロが平均で、プラスなら良い評価、マイナスなら悪い評価となります。

エンゼルスのチームwSBは-1.9でメジャー30球団中27位です。

つまり盗塁が下手なチームという意味です。

<エンゼルスのwSBランキング>

順位 選手 wSB
1 ベラスケス 1.1
2 レンドン 0.3
3 メイフィールド 0.1
4 フレッチャー 0.0
5 カートスズキ 0.0
6 ロマイン 0.0
7 ウォーラック 0.0
8 ロハス 0.0
9 トラウト -0.1
10 ダフィー -0.1
11 スタッシ -0.1
12 アデル -0.2
13 マーシュ -0.3
14 大谷翔平 -0.3
15 レンヒーフォ -0.4
16 ウォルシュ -0.5
17 ウェイド -0.6
18 ウォード -0.7
順位 選手 wSB

盗塁が多くても盗塁死が多いと点数は低くなります。(大谷)

盗塁死がなくても、出塁が多いのに盗塁しないとマイナスにもなります。(トラウト)

盗塁以外の走塁の指標ランキング(UBR)

UBRは、平均的な選手と比較して、盗塁以外の走塁によってどれだけ得点に貢献したかを表す指標です。

計算式は複雑なので省略しますが、例えば2塁にいる場面でシングルヒットを打った時に、2塁に留まるか、3塁に進むか、ホームに帰ってくるか、またはいずれかの進塁を試みてアウトになるか、というようなところで評価されます。

できるだけ先の塁へ進めれば高評価ですが、それによってアウトになるなら低評価になります。

UBRもゼロが平均で、プラスなら良い評価、マイナスなら悪い評価です。

エンゼルスのチームUBRは-3.7でメジャー30球団中26位です。

つまり盗塁を除く走塁も下手なチームという意味です。

<エンゼルスのUBRランキング>

順位 選手 UBR
1 ウォード 0.5
2 アデル 0.3
3 大谷翔平 0.1
4 レンヒーフォ 0.1
5 レンドン 0.0
6 ロマイン 0.0
7 ウォーラック 0.0
8 スタッシ 0.0
9 カートスズキ -0.1
10 フレッチャー -0.2
11 ロハス -0.2
12 ダフィー -0.2
13 ベラスケス -0.3
14 マーシュ -0.5
15 ウェイド -0.5
16 メイフィールド -0.7
17 トラウト -0.7
18 ウォルシュ -1.2
順位 選手 UBR

ゲッツー阻止の指標ランキング(wGDP)

wGDPは、平均的な選手と比較して、バッターランナーが併殺を阻止したことによってどれだけ得点に貢献したかを表す指標です。

計算式は複雑なので省略しますが、併殺になりうる場面あたりの併殺数をリーグ平均と比べています。

ゼロが平均で、プラスなら良い評価、マイナスなら悪い評価となります。

エンゼルスのチームwGDPは0.2でメジャー30球団中17位です。

ゲッツー阻止は平均ぐらいできているようです。

<エンゼルスのwGDPランキング>

順位 選手 wGDP
1 マーシュ 0.6
2 ウェイド 0.4
3 トラウト 0.3
4 ウォード 0.2
5 レンヒーフォ 0.2
6 ロマイン 0.1
7 ウォーラック 0.1
8 ロハス 0.1
9 アデル 0.0
10 メイフィールド 0.0
11 大谷翔平 -0.1
12 スタッシ -0.1
13 ダフィー -0.1
14 ベラスケス -0.1
15 カートスズキ -0.2
16 フレッチャー -0.2
17 ウォルシュ -0.3
18 レンドン -0.7
順位 選手 wGDP

よくゲッツーを打っているイメージのレンドンがやはり最下位です。

総合走塁指標ランキング(BsR)

BsRは、これまでのwSB(盗塁)、UBR(盗塁以外の走塁)、wGDP(併殺阻止)の3つを足した走塁の総合指標です。

冒頭で見たようにエンゼルスのチームBsRは-5.4でメジャー30球団中27位です。

<エンゼルスの個人走塁指標まとめ>

選手 BsR
総合走塁
wSB
盗塁
UBR
盗塁以外
wGDP
併殺阻止
スプリント
スピード
ベラスケス 0.7 1.1 -0.3 -0.1 28.3
ロマイン 0.1 0.0 0.0 0.1
ウォーラック 0.1 0.0 0.0 0.1
アデル 0.1 -0.2 0.3 0.0 29.7
ウォード 0.0 -0.7 0.5 0.2 28.3
レンヒーフォ -0.1 -0.4 0.1 0.2 27.0
ロハス -0.1 0.0 -0.2 0.1
マーシュ -0.2 -0.3 -0.5 0.6 28.8
スタッシ -0.2 -0.1 0.0 -0.1 25.6
大谷翔平 -0.3 -0.3 0.1 -0.1 27.9
カートスズキ -0.3 0.0 -0.1 -0.2 24.1
レンドン -0.4 0.3 0.0 -0.7 26.1
ダフィー -0.4 -0.1 -0.2 -0.1 26.1
フレッチャー -0.4 0.0 -0.2 -0.2 25.5
トラウト -0.5 -0.1 -0.7 0.3 29.5
メイフィールド -0.6 0.1 -0.7 0.0 27.2
ウェイド -0.7 -0.6 -0.5 0.4 28.7
ウォルシュ -2.0 -0.5 -1.2 -0.3 25.7

(※表は縦と横にスクロールできます。項目をクリックすると並べ替えられます。)

スプリントスピードが空欄の選手は、スプリントスピードの測定基準で10試行に満たない選手です。

そのような走塁機会が少ない選手がBsR上位に来てしまっています。

多くの選手が平均以下の走塁しかできていないということです。

 

2022年シーズンは得点力が高いエンゼルスですが、足の速さをいかした走塁ができればさらに得点が見込めます。

打撃は水物と呼ばれる一方、足にスランプはないという言葉があるので、安定した得点力のためにも走塁も強化してほしいです。

<エンゼルスのチーム走塁指標まとめ>

BsR
総合走塁
wSB
盗塁
UBR
盗塁以外
wGDP
併殺阻止
スプリント
スピード
数値 -5.4 -1.9 -3.7 0.2 27.2
メジャー
順位
27 27 26 17 5

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