※2023年のハーゲットの成績はこちら
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エンゼルスのリリーフ投手ハーゲットは、眼鏡がトレードマークの選手です。
ハーゲットは身長191cmで77kgしかなく、メジャーリーガーとしてはかなりの細身です。
メガネでガリガリのオタク風な見た目に、変則フォームから緩い球を投げるという投球スタイル、そしてハーゲットという何となく「ハゲ」を想起させる名前のせいで、ハーゲットはネタ的に扱われやすい印象がありました。
ハーゲットのメガネなし画像
そんなハーゲットは2022年4月29日の試合で、当初先発予定だったシンダーガードが体調不良となったため、急遽、先発登板することになりました。
その試合を3回1安打1失点と好投したハーゲットは、試合後にヒーローインタビューに呼ばれました。
ハーゲットはインタビューにメガネなし、帽子なしで登場しましたが、今までのオタク風なイメージとは真逆の正統派イケメンっぷりを披露し、一部ネット界隈がざわつきました。
ハーゲットの経歴
生年月日 | 1993/9/9 |
身長 | 191cm |
体重 | 77kg |
投手 | 右投右打 |
ドラフト | 2015年 6巡目(全体175位) |
ハーゲットは2015年にドラフト6巡目(全体175位)でレッズに指名されました。
レッズのプロスペクトランキング(若手有望ランキング)で2017年18位、2018年15位、2019年18位になるなど、リリーフとしてそれなりに期待された選手でした。
しかし2019年にレッズでメジャーデビューするものの、結果が出せずにシーズン終了後に戦力外となります。
2020年からはレンジャーズでプレーしますが、2021年のシーズン途中でまたしても戦力外となり、その後エンゼルスと契約しました。
マイナー通算成績(2015~2021)
登板 | 回 | HLD | SV | 防御率 | WHIP | K9 | BB9 |
255 | 308.2 | 23 | 69 | 2.94 | 1.22 | 10.7 | 3.7 |
HLD=ホールド、SV=セーブ、K9=奪三振率、BB9=与四球率
メジャー成績
年 | 登板 | 回 | HLD | SV | 防御率 | WHIP | K9 | BB9 |
2019 | 5 | 6.1 | 0 | 0 | 4.26 | 1.74 | 0.0 | 4.3 |
2020 | 20 | 19.2 | 1 | 0 | 3.20 | 1.37 | 7.8 | 6.4 |
2021 | 18 | 18.2 | 1 | 0 | 5.30 | 1.29 | 9.6 | 1.9 |
HLD=ホールド、SV=セーブ、K9=奪三振率、BB9=与四球率
ハーゲットの球種、球速
<2022年の平均球速>
マイル | キロ | |
スライダー | 83.0 | 133.5 |
シンカー | 90.4 | 145.5 |
カーブ | 74.6 | 120.0 |
チェンジアップ | 84.1 | 135.3 |
ストレート | 92.1 | 148.2 |
マイナー時代には最速97マイル(156キロ)のストレートと、スライダーが高く評価されていました。
複数の球種を投げ分け、変則気味のスリークォーターで打者から手元を隠し、腕の角度を変えたり、投球テンポを変えたりしながら打者のタイミングを外すのが持ち味でした。
しかし、2021年まではメジャーでそれらが通用せず、これといって良いところがありませんでした。
それでもエンゼルスに来てからは奪三振率が高くなり、与四球率と被本塁打率は大きく減ったため、指標はかなり良化しています。
2022年はストレートをほとんど投げなくなり、代わりにスライダーを多投するようになりました。
そのスライダーやチェンジアップ、そして回転数がメジャー上位のカーブなどの緩い球で空振りを多く取っていて、その3球はどれも被打率.100前後とほとんど打たれていません。
一方で、甘い球を表すミートボール率が8.8%(メジャー平均7.3%)とやや高く、特に左バッターに長打を浴びることがあります。
今までオタク風な見た目以外に特徴のなかったハーゲットですが、2022年は緩いボールでの空振りや、与四球率の低さという武器ができました。
あいさつ代わりに四球を出すエンゼルスのリリーフ陣の中では貴重な存在です。
ロングリリーフやクローザーなど便利屋的な使い方をされますが、好投を続けてまたイケメン姿でのインタビューを期待したいです。
※2022年5月15日の試合で長年の目標であった初セーブを上げました。
Jimmy Hergét said it’s always been a goal to get a big league save. He put the ball in his bag and said his plan for it is to keep it as far away from his dog as possible.
— Sam Blum (@SamBlum3) May 16, 2022
(5月15日試合後)
ジミー・ハーゲットはメジャーでセーブをあげることがずっと目標だったと語った。彼はボールをバッグに入れ、そのボールをどうするかについて「自分の犬からできるだけ遠ざける」と話した。
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