エンゼルスのブレンドン・デービスの経歴と選手の特徴。2021年にマイナーでブレーク

ブレンドン・デービススポーツ

2021年11月にエンゼルスはブレンドン・デービス(2021年12月時点で24歳)とメジャー契約を結びました。

ブレンドン・デービス

もともとデービスはエンゼルス傘下3Aソルトレイクの選手で、2021年シーズン終了後にマイナーFAとなる予定でした。

エンゼルスはデービスとメジャー契約を結ぶことでこれを防ぐ形となり、デービスに期待していることがわかります。

デービスはプロスペクトランキング(若手有望ランキング)では、2016年ドジャースで23位、2017年ドジャースで29位、2018年レンジャーズで29位とそれなりに期待された選手でしたが、マイナーでの成績は長い間パッとしませんでした。

しかし、2021年に突然ブレークします。

デービスの経歴とプレーの特徴を、プロスペクト時代のスカウティング・レポートを参考にしながら紹介します。

デービスの経歴。マイナーでの成績

生年月日1997/7/28
身長193cm
体重83kg
サード/ショート右投右打
ドラフト2015年
5巡目(全体162位)

 

デービスはメジャーリーガーを10人以上輩出している名門レイクウッド高校の出身です。

高校最終年は事故のため棒に振ったものの、ドラフト5巡目でドジャースから指名を受けました。

契約金は5巡目ながら91万ドル(1億円)と、2巡目の選手と同じぐらいの金額でした。

 

<高校時代のデービス>

マイナーでの成績

2015年

<ルーキーリーグでの成績>

試合打率本塁打打点盗塁出塁率長打率OPS
30.2541172.289.325.614

2016年

<1Aでの成績>

試合打率本塁打打点盗塁出塁率長打率OPS
109.2415498.295.334.629

2017年

<1Aと1A+での成績>

試合打率本塁打打点盗塁出塁率長打率OPS
119.23011493.341.379.720

※1A:111試合、1A+:8試合

2017年7月のトレード期限に、デービスはドジャースからレンジャーズへトレードされます。

なお、このトレードはレンジャーズのダルビッシュと、デービスを含むドジャースのプロスペクト3人のトレードでした。

2018年

<1A+での成績>

試合打率本塁打打点盗塁出塁率長打率OPS
117.2546406.334.365.699

2019年

<2Aでの成績>

試合打率本塁打打点盗塁出塁率長打率OPS
109.2023350.298.272.569

2020年

2020年はマイナーリーグが全試合中止となりました。

2020年のシーズンオフにマイナーのルール5ドラフトにより、エンゼルス傘下の3Aソルトレイクがデービスを獲得しました。(ルール5ドラフト

2021年

<2021マイナー通算>

試合打率本塁打打点盗塁出塁率長打率OPS
124.290308316.361.561.922

<2021・1A+>

試合打率本塁打打点盗塁出塁率長打率OPS
63.28014409.337.535.872

<2021・2A>

試合打率本塁打打点盗塁出塁率長打率OPS
30.2688184.366.536.902

<2021・3A>

試合打率本塁打打点盗塁出塁率長打率OPS
31.3338253.409.6411.050

 

2019年までのデービスは決して優れた成績ではなかったものの、着実に上のレベルへステップアップしてきていました。

一見すると2021年に急に打撃成績が良くなったように見えますが、シーズンが中止となった2020年も含めて、地道に成長してきた結果が現れたのかもしれません。

デービスの選手としての特徴

打撃

デービスは193cm83kgと長身でやせ型の体型です。

高校時代はさらにやせていたようですが、それでも平均的なスイングスピードとパワーを持っており、体ができてくれば大きな成長が見込まれるとされていました。

ただ、スカウティング・レポートでは2016年から2018年まで毎年「筋肉がつけば」と評されており、体づくりに苦戦していたようです。

2021年に本塁打、長打率が大きく向上しましたが、ようやく体ができてきたのかもしれません。

 

また、スカウティング・レポートでは過度なアグレッシブさが問題視されていました。

1年目の四球率は5.0%と低く、1打席あたりの被投球数は驚異の1.77球と、デービスは「待てない」選手でした。

それでも2021年は四球率は8.6%、1打席あたりの投球数は3.91球とかなり改善されてきています。

 

デービスの打撃成績は2021年だけが極端に優れているので、この成績が続くか疑問に思うかもしれませんが、「体ができてきたこと」、「球を待てるようになったこと」が飛躍のきっかけなのだとしたら、今後も打撃は期待できそうです。

 

<3Aでの打撃動画>

しっかりしたスイングで逆方向にも長打を打っています。少し振り回し気味なところもありますが、コンタクトできれば楽しみな打撃です。

https://twitter.com/SaltLakeBees/status/1456715243430682624

 

走力

デービスはやせ型でショートを守ることが多かった選手ですが、その言葉のイメージとは裏腹に足は遅いとされています。

2015年から2019年までの5年間で、19盗塁15盗塁死と、盗塁での貢献は期待できそうにありませんでした。

しかし、2021年はシーズン通算で16盗塁4盗塁死(盗塁成功率80%)と突然盗塁ができるようになりました。

デービスは若いと言っても2021年時点で24歳の選手なので、走力が急に大きく向上したとは思えませんが、盗塁のコツをつかんだのかもしれません。

守備

<マイナーでの出場イニング数>

セカンドショートサードレフトライト
2015181
2016686155
2017302356336
2018142303509
20196136580205
2021143323447120

デービスはショートでプロデビューをしています。

しかし、前述したように足が遅いので守備範囲が狭く、また大型選手ということもあって俊敏さに欠けているため、スカウティング・レポートではショートはやめたほうがいいと毎年書かれていました。

 

また、高校時代にはピッチャーもしていたことから肩が強く、送球力は評価される一方で、エラーが非常に多いです。

2016年にはショートで出場した80試合で20個ものエラーを記録しています。

<2015~2021マイナー通算>

イニングエラー守備率
セカンド58710.966
サード148327.938
レフト7014.972
ライト2052.953
ショート191051.942

(※参考。2021年にショートで非常にエラーが多かったイグレシアスの守備率.958)

 

守備が上手いかどうかはエラーの有無だけで決まるものではありませんが、レンジャーズ傘下時代の2019年に外野に回されていることからも、守備はあきらめられているように感じます。

スカウティング・レポートではサードが向いているとされており、エンゼルスでもサードを中心に出場していますが、デービスの守備にはあまり期待しないほうが良さそうです。

 

<ショート・デービス>

※守備の動画ではありません。

https://twitter.com/CJVosters/status/866083453615435776

総合評価

古いですが2018年のスカウティング・レポートの評価です。

ミートパワー走力送球守備総合
454545555045

スコアは20~80。50が平均で、60が平均以上。

総合が65以上だと、将来的にオールスター級の傑出した選手になりうるとされている。(例。2018年プロスペクト1位の大谷の場合:ミート50、パワー70、走力65、送球80、守備50、総合60)

 

デービスは打撃に期待したい選手です。

2021年に評価し直すとしたら、ミート・パワーともにもう少し良いスコアになるでしょう。

メジャー契約を勝ち取ったとは言え、まだ3Aでも31試合しか出場していない選手なので、2022年シーズンも3Aからのスタートとなると思います。

打撃が確変ではないことを証明しつつ、守備もある程度改善させることができれば、メジャーデビューも見えてきます。

 

>> 2021年エンゼルスのマイナーで頭角を現した選手5人【プロスペクト】

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