※最新のカート・スズキの成績はこちらから。
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カート・スズキはハワイ出身の日系3世で、2007年のメジャーデビューから長年メジャーで活躍しているキャッチャーです。
2021年シーズンはエンゼルスでプレーし、おもに大谷が登板する試合でキャッチャーをつとめています。
そんなカート・スズキに対し、現地ファンが怒っています。
Kurt Suzuki has a 66 OPS+. He doesn’t get on base. He doesn’t hit for power. He is 59 out of 61 ranked catchers in Statcast framing. He is one of 5 catchers with -6 DRS, worst in the league. He is 437 out of 473 in Sprint Speed. Why are we pairing Ohtani with a 0 tool player?
— cmd (@cmduncan8) July 1, 2021
(日本語訳)
カート・スズキのOPS+は66。彼は出塁しない。長打も打てない。Statcastのフレーミングでは、61人中59位の捕手だ。DRSではリーグ最低の-6を記録している5人の捕手の1人だ。走力も473人中437位。なぜ大谷を0ツールプレイヤーと組ませるのか?
This should be Kurt Suzuki's last day catching Shohei.
— Angels Reddit ⚾ (@angelsreddit) June 30, 2021
(日本語訳)
今日がカート・スズキが翔平の球を捕る最後の日にすべきだ。
※以下、成績は2021年9月9日時点のものです。
カート・スズキの打撃力
カート・スズキはかつては「打てる捕手」として活躍していましたが、2021年シーズンは9月9日時点で、
- 打率.217
- 出塁率.286
- 長打率.321
- OPS.607
2021年が打低のシーズンとはいえ、ひどい成績です。
冒頭のツイートで見た「OPS+」とは、リーグやシーズンが違っても比較できるように調整された打撃指標です。
平均は100で、OPS+が150の選手は平均より50%高い得点力を持つと評価されます。
2021年のカート・スズキのOPS+は67です。
ちなみに、同じくエンゼルスの捕手のスタッシのOPS+は113、大谷のOPS+は157です。
カート・スズキの走力
MLBであらゆるデータを記録しているSTATCASTでは、走力の指標として「スプリント・スピード」が公開されています。
スプリント・スピードでは1秒当たり何フィート(ft)進んだかを評価しますが、メジャーでの目安は以下のようになっています。
- 23ft/秒…最下位クラス
- 27ft/秒…平均
- 30ft/秒…最上位クラス
カート・スズキのスプリント・スピードは24.8ft/秒で、540人中508位です。
ちなみに、同じくエンゼルスの捕手のスタッシは26.3ft/秒(401位)、大谷は28.9ft/秒(46位)です。
カート・スズキの守備力
打撃・走力もひどいのですが、ファンが一番怒っているのはカート・スズキの守備です。
カート・スズキのDRS
「DRS」とは同ポジションの選手と比較して、何点防いだかを示す守備指標です。
DRSは0が平均で、例えばDRSが5ならば他の選手よりも5点多く防いでいることになり、守備が上手いという評価になります。
9月9日時点で200イニング以上出場している捕手69人のなかで、カート・スズキのDRSは-11でビリから2番目です。
ちなみに、同じくエンゼルスの捕手のスタッシのDRSは9で5位です。
カート・スズキのフレーミング
フレーミングとはキャッチャーが投球を捕球するときに、キャッチャーミットをずらすなどして、審判にストライクと判定されやすくするための技術です。
STATCASTではストライクゾーンギリギリに投球されたボールが、ストライクとなったかボールとなったか集計されています。
カート・スズキのストライク率は44.6%で、60人中52位です。
ちなみに、同じくエンゼルスの捕手のスタッシのストライク率は50.7%で6位です。
また、フレーミングによりボール球がストライクと判定されたことで、いくつ失点を防いだかを示す「Runs Extra Strikes」では、カート・スズキは-5で60人中56位です。
ちなみに、同じくエンゼルスの捕手のスタッシのRuns Extra Strikesは6で6位です。
現地エンゼルスファンは、たびたびカート・スズキのフレーミングを批判しています。
It’s very possible that Kurt Suzuki is the worst pitch framer in baseball pic.twitter.com/nBsfybOilx
— Brent Maguire (@bmags94) May 9, 2021
(日本語訳)
カート・スズキは球界最悪のフレーマーである可能性が非常に高い。
The thing about Kurt Suzuki that makes me mad isn’t that he can’t frame, it’s just that he doesn’t even try and for some reason he catches Ohtani every start when Stassi is just better than him at everything
— Jeremy Frank (@MLBRandomStats) June 23, 2021
(日本語訳)
カート・スズキが腹立たしいのは、彼がフレーミングができないことではなく、やろうともしないことだ。そして、スタッシのほうが全てにおいて優れているのに、なぜか大谷と毎試合組む。
たかがフレーミングと言っても、1球がストライクとなるか、ボールとなるかの影響は意外と大きいです。
MLBの発表によれば、2019年は「1ボール、0ストライク」のカウントでは打者OPSが.858、「0ボール、1ストライク」のカウントでは打者OPSが.631でした。
特に大谷はコントロールに苦しむ場面もみられるので、カート・スズキよりもフレーミングの上手なスタッシと組ませてあげたいですね。
カートスズキ | スタッシ | |
打率 | .217 | .259 |
出塁率 | .286 | .336 |
長打率 | .321 | .452 |
OPS | .607 | .788 |
OPS+ | 67 | 113 |
スプリント・スピード | 24.8 ft/秒 | 26.3 ft/秒 |
DRS | -11 | 9 |
フレーミング・ストライク率 | 44.6% | 50.7% |
Runs Extra Strikes | -5 | 6 |
※成績は9月9日時点のもの。
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