期間工の仕事は辛いイメージですが、その中でも交替勤務で身体をこわすという意見をよく聞きます。
しかし、ホンダの期間従業員として働いた私の経験では、2交替制での交代勤務は全くきつくないです。
2交替制できついと言っている人は、勤務時間に合わせて生活リズムを朝型と夜型に分けてしまっているので、負担が大きくなっているだけです。
2交替勤務でも、昼間は起きて夜は寝る生活を続ければ、生活のリズムはほとんど変わらないので身体的な負担は少ないです。
「何言ってんだこいつ?」という声が聞こえてきそうですが、詳しく説明していきます。
なぜ交替制が身体的にきついのか?
私はホンダの狭山工場で働いていました。(現在は閉鎖予定なので狭山工場での期間従業員の募集はありません。)
基本的に1週間ごとに勤務時間が1勤・2勤で入れ替わる2交替制でした。
仕事時間は、
- 1勤 06:30~15:15
- 2勤 15:05~23:30
でした。
一般的な期間工の生活リズム
一般的には以下のようなスケジュールで生活している人が多いです。
1勤
06:00 朝食
06:30 勤務開始
10:30 昼食
15:15 勤務終了
18:00 夕食
22:00 就寝
2勤
13:00 朝食
15:05 勤務開始
19:30 昼食
23:30 勤務終了
24:30 夕食
06:00 就寝
勤務時間に合わせて、7、8時間ほど生活のリズムがズレています。
体内時計で調整できる範囲は1日に1~2時間
海外旅行に行くと時差ボケを経験することがあると思いますが、人間が体内時計で調整できる時間は、1日1時間~2時間と言われています。
NASAの疲労管理チームでチーフを務めるSmith L. Johnston博士によれば、私たちの身体が1時間の時差を調整するには約1日かかるそうです。
私自身もアメリカに行った際に1週間ほど時差ボケに苦しみ、日本に帰ってきた時にまた1週間ほど時差ボケに苦しんだことがあります。
ここで、先ほどの1勤と2勤の生活スタイルで、生活リズムが7、8時間もズレてしまう場合を考えてみます。
まず、1勤から2勤になった月曜日に生活リズムが変わると、時差ボケのような状態になります。1日1~2時間ずつ体内時計が調整されていくと、2勤が終了する金曜日ごろにようやく体内時計が2勤の生活リズムに合います。
しかし、リズムが合ってきたところで次の月曜日には1勤の生活に変わるため、また時差ボケが始まります。そして金曜日に体内時計と生活リズムが合ってきたところで翌週の月曜日には2勤になり、再び時差ボケ状態になってしまいます。
つまり、交替制勤務ではずっと時差ボケ状態で過ごすようなものであり、身体的な負担が大きくなるのです。
交替制勤務でも生活リズムを変えないようにすべき
これでは身体がもちませんが、この対処法は簡単です。
冒頭でも言いましたが、勤務時間が変わっても生活リズムをズラさなければいいのです。
交替制でも身体を壊さない生活リズム
私が勤務していた時の実際の生活リズムです。
1勤
06:00 朝食
06:30 勤務開始
10:30 昼食
15:15 勤務終了
18:00 夕食
22:00 就寝
2勤
08:00 朝食
13:00 昼食
15:05 勤務開始
19:30 夕食
23:30 勤務終了
24:00 就寝
なんということでしょう、1勤と2勤でたったの2時間しか生活リズムが変わっていません。
これならば週末の間に自然に生活リズムが調整できるので、身体的な負担は全くありません。
まとめ。夜勤の時も仕事が終わったら早く寝るべし
当時、私のこの生活リズムを他の人に話すとみんな驚いていました。
正規社員にも「君、変わってるなぁ」と言われた記憶がありますが、私の生活リズムの方が自然ではありませんか?
夜は寝て、朝に起きるのが人間の基本だと思います。
ただでさえ期間工の仕事は肉体労働で辛いので、生活リズムぐらいは整えるべきです。夜勤が終わったらすぐ寝ましょう。
会社ごとに夜勤が終わる時間が違う
1つ注意したいのは、夜勤が終わる時間は会社ごとに違うということです。
夜勤が終わる時間が早ければ早いほど身体的な負担は少なくなります。一方で、夜勤が終わる時間が朝5時ではどう頑張っても生活リズムが乱れてしまいます。
生活リズムを乱さないためには、夜勤が0:00ごろには終了する会社を選ぶことが重要です。
有名な会社では以下がオススメです。
会社名 | 夜勤終了時間 |
ホンダ (埼玉、鈴鹿) | 23:30 |
ホンダ (栃木、浜松、熊本) | 0:00 |
スバル (群馬) | 0:00 |
日産 (追浜) | 0:30 |
トヨタ (愛知、福岡) | 0:40 |
同じ日産でも横浜工場は夜勤終了時間が朝5時になります。会社だけでなく勤務地によっても勤務時間が異なるので、求人サイトでよく確認することをオススメします。
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